中国の琿春税関
中国の琿春税関

エボラウイルス流入防止のために北朝鮮が行っていた入国者の強制隔離措置が2日解除されたとデイリーNKでも報じたが、実際の状況を巡って情報が錯綜している。

「入国できる」「いや、まだできない」錯綜する情報

米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)は、中国遼寧省の内部情報筋が、北朝鮮の行商人から解除されたことを確認したと報道。解除措置に、北朝鮮に帰国できなかった行商人や私事旅行者たちからは安堵の声が聞かれている一方、北朝鮮税関からの正式な解除の発表はまだないという。

韓国KBSテレビは4日、丹東の内部情報筋の情報を引用しながら、「観光客はまだ入国できないが、北朝鮮の人々の往来は可能になっている」と伝えた。

中国の吉林省琿春市政府口岸管理弁公室のホームページによると、北朝鮮の羅先(ラソン)市対外協力局は、3月3日より元汀と慶源税関で実施していたエボラ隔離措置を解除したことを確認したと発表した。

外国人観光客の受け入れ再開は3月末か?

まだ情報は錯綜しているものの、外国人観光客の受け入れ再開は3月末になると見られる。

北朝鮮専門旅行社「ウリ・ツアーズ」のアンドレア・リーCEOは米政府系のボイス・オブ・アメリカ(VOA)に対して「国境が完全に開放されたので、すぐにでも観光を再開できる。しかし、元々ビザの申請に時間がかかる国だから実際に入国できるのは3月末になるだろう」と語った。

同社のリー氏は、「平壌国際マラソンのプロ選手の登録期間は、終わっていると思われるが、一般ランナーの参加は認められるだろう」と期待した。

イギリス外務省の海外安全情報のホームページは、北朝鮮政府から2日にエボラ対策を変更するとの通告(詳細はページ下部)があったと明らかにしている。ただし、この措置が観光客受け入れ再開以降も続けられるとなると、外国人観光客は毎日病院で検査を受けさせられることとなる。

◯ギニア、シエラレオネ、リベリア、ギニアビサウ、セネガル、マリ、コートジボワールから北朝鮮に入国する者は21日間隔離する
◯それ以外の国から北朝鮮に入国する者については、隔離はしないが平壌親善病院で21日間医療観察を受ける