中朝国境地帯の孤児院で暮らしていた少女ら少なくとも17人が、施設の教師2人に強姦される事件が発生し、当局も市民も激しいショックを受けていると米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。

事件が起きたのは両江道(リャンガンド)恵山(ヘサン)市の恵山中等学院。2月22日の昼ごろ、施設から脱走した少女3人が鴨緑江を越えて中国に逃げ込もうとしていたところを、国境警備隊の隊員に逮捕された。

泣きわめく少女「連れ戻されたら殺される」

これをきっかけに両江道当局が調査に乗り出し、2月24日には恵山中等学院の体育教師2人が逮捕された。

ちなみに、逃げ出した少女らは国境警備隊に拘束された当時、多くの市民が見守る中で「学院に連れ戻されたら殺される」と大声で泣き喚いたと、現場の状況を内部情報筋は伝えた。

この話が恵山の街全体に広がり、施設に対する疑惑が高まったわけだ。

 

妊娠させられた例も

これで事件は一段落するかと思いきや、体育教師らの犯行の一部始終が明らかになると市民たちの怒りが爆発した。

道の人民保安局が被害にあった少女たちから事情を聞いた結果、体育教師2人は中等学院に在学中の少女ら少なくとも17人を強姦したことが明らかになったからだ。

被害に遭いながら、施設側の報復を恐れて名乗り出ていない少女はほかにもいると見られる。

より幼い子供たちは

別の両江道の内部情報筋によると、鴨緑江を越えて中国に逃げようとしていた少女3人は妊娠していたという。

内部情報筋たちは「自分の意志を伝えられる年齢の少女たちもあんな目に遭っていたのに、愛育院や育児院にいる幼い子どもたちはどんな酷い目に遭っているかわからない。中央の徹底的な調査と厳罰が必要だ」と怒りを露わにした。

恵山では昨年11月にも、恵山愛育院で育てられていた孤児3人が洗濯用の苛性ソーダを誤飲して死亡する事故が起きるなど、子どもたちのための福祉施設での深刻な事態が続いている。

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