2003年から北朝鮮にビラを送っているクリスチャン北朝鮮人連合のイ・ミンボク代表は8日、「北朝鮮に送るビラは外部の情報を欲しがっている北朝鮮の住民と外部世界を繋ぐもので、『空の道』を通じて閉鎖されている北朝鮮社会を切り開く」と話した。
イ代表はこの日、(社)北朝鮮民主化ネットワーク(理事長:ユ・セヒ)が主催した「2008年北朝鮮開放戦略フォーラム:北朝鮮への情報の自由化と促進について」のセミナーで「韓国のよくできた楊枝一つ、ラーメン袋一枚を見ても南北の格差がわかるほど、北朝鮮の住民は外部情報の分析力が優れている」と強調した。
イ代表は「北朝鮮の政治犯収容所ではたばこの吸殻を拾うのも禁じている。これは収監者たちがたばこを巻いた労働新聞を読むことを遮断するための北朝鮮の対策で、北朝鮮の情報統制のレベルを見せてくれる一例だ」と説明した。
また、金正日は体制を維持するために社会の閉鎖性や金親子の偶像化、核兵器などは絶対放棄しないという。1990年代半ばの深刻な食糧難も乗り越えてきた北朝鮮の住民に今すぐ必要なのは「魂の糧」になる外部情報だという。
北朝鮮民主化委員会のカン・チョラン副委員長は、「北朝鮮は世界で見られない言論統制国家で、体制の最後の支えとして『情報統制』に努めているが、最近情報の不毛の地だった内陸地域の黄海道がビラで変化が起きている」と紹介した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面カン副委員長は北朝鮮がビラに敏感な反応を見せていることについて、「金正日を直接非難する内容や外部からの情報が情報に関しては清浄地域だった黄海道に密集している60万の精鋭軍団を刺激するからだ」と分析した。
開かれた北朝鮮放送のハ・テギョン代表は「北朝鮮の住民は90年代の食糧難以後、外部情報への欲求が大きくなり、ビラ以外にもVCD、DVDプレーヤー、ラジオ、携帯電話、国境を往来している脱北者、外貨稼ぎの労働者などを通じで外部からの情報を得ている」と話した。
ハ代表は北朝鮮での情報の自由化を促進するためには、韓国政府はビラに対し中立な姿勢を見せる、そして対北ラジオ放送を強化する、情報・コミュニケーションの場になる北朝鮮の市場を保護することなどが必要だという。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面パネリストの自由朝鮮放送のイ・カンベク共同代表は「これまで脱北者の証言や北朝鮮の内部消息筋などの話を聞くと、北朝鮮は行き過ぎた反応を見せている。確かにビラは効果があるようだ。北朝鮮の住民の『知る権利』のためにこれから量や回数を増やすべきだ」と主張した。
イ共同代表は最近ビラ問題が政治的問題へとだんだん拡大していることに対し、「ビラが問題になるのは韓国社会の特殊な政治的問題からのもので、議論でことが進まなかったり、ややこしくなったりしては困る。より重要なことは北朝鮮の住民にビラをもっと多く送ることで、場合によっては非公開で行うことも必要だ」と指摘した。