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米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)は、北朝鮮の対外上の国家元首である金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長と金正恩体制の実力者として知られている金京玉(キム・ギョンオク)労働党組織指導部第1副部長が闘病中だと伝えた。

また、粛清説が流れていた馬園春(マ・ウォンチュン)国防委員会設計局長は「革命化処分」を受けているという。

RFAが、中国の信頼できる内部情報筋から入手した情報だが、中国の情報筋は「平安北道(ピョンアンブクト)の労働党幹部から直接聞いた話」と伝えた。

金永南、金京玉は再起不能の可能性 後継者は崔龍海か

RFAの情報筋は「金永南氏は高齢で病気になった。金京玉氏は正確な年齢はわからないが80代と聞いている。高齢の上に脳卒中と持病が重なって再起不能だろう」と語った。

さらに、金永南氏の後継者としては「崔龍海労働党秘書が最も有力視されている」と語る。

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ロシアとインドネシアからの訪問招請を受けた金正恩氏は、金永南氏を派遣する可能性があったが、彼の代わりになる人物は、崔龍海氏以外にはいないだろうと内部情報筋は語った。

崔龍海氏が、金永南氏の後継者になる根拠として中国の別の内部情報筋は次のように語る。

「18日に開かれた労働党中央委員会拡大会議で討議された最初の案件である『偉大な金正日同志の遺訓を我が党と革命の永遠の指導者的な指針として最後まで貫徹することについて』という議題の報告を崔龍海氏が行った。これは今まで金永南氏がやってきたことだ」

馬園春は空港建設ミスで革命化

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一方、馬園春氏は「平壌国際空港」の新ターミナルの内部工事を指導していたが、金正恩氏が気に入らず厳しい叱責を受けて革命化の処分を受けたと内部情報筋は語った。

しかし、北朝鮮の重要な建設事業を一手に引き受けてきた実績を考えると革命化期間はさほど長くならずそのうち復権するだろうと内部情報筋は予測した。

革命化は幹部の通過儀礼

革命化とは一定期間工場、鉱山、農場などで一般労働者として働かされる刑罰で、金日成氏や金正日氏も幹部を手懐けるためによく使っていたもので、通常は半年から3年程度だ。

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中国の別の北朝鮮内部情報筋は「革命化は北朝鮮の高位幹部なら誰でも一度は経験する通過儀礼のようなものだ、功績のあった人はほとんどが復権している」と解説した。

崔龍海氏は苦難の行軍の時期に贅沢三昧をしていることが金正日氏の逆鱗に触れて慈江道(チャガンド)の林産事業所での革命化の処分を受けたことがある。

昨年4月の金正恩氏の金正淑紡績工場の現地指導に随行した馬園春氏(右端、画像:労働新聞)
昨年4月の金正恩氏の金正淑紡績工場の現地指導に随行した馬園春氏(右端、画像:労働新聞)