北朝鮮の家電売り場
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北朝鮮が2014年に中国から液晶テレビ、携帯電話、パソコンなどの家電機器を大量に輸入していたことがわかった。

米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)は中国税関の資料を引用して、北朝鮮が昨年1年間に機械、自動車、電子機器の輸入に10億ドル(約1192億円)を費やしたと報道した。これは鉱物、鉄鋼、繊維、食糧の輸入額を足した額よりもさらに多い。

特に液晶デジタルテレビの輸入は、2011年から2014年の3年間で1万から67万台に激増。金額ベースでは300万ドル(約3億5700万円)から5500万ドル(約65億5700万円)と20倍近く増加したことになる。密輸されるテレビまで含めると相当な額に達すると推測される。

輸入増加の理由は「経済成長」「買い替え時期」「地デジ」

米国の北朝鮮専門ニュースサイト、NKニュースは、この数字は経済成長により消費者の購買力がアップし、需要が伸びていることを表すとの分析を示した。

北朝鮮は2000年から中国からのテレビ受信機の輸入を行っているが、初期に輸入されたテレビの買い替え時期が近づいたことや、朝鮮中央テレビが1月10日から地上デジタル放送を始めたことも輸入増加の一因と考えられる。

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中国から北朝鮮に輸入された品目は鉄、硫黄、砂岩、壁土、セメントなどの資材に加えて、中間財や消費者向けの製品まで非常に多様だ。

穀物の輸入は2014年に約9万5000トンで全輸入量の3分の1を占めた。しかし、2013年の14万3000トンに比べると大幅に減少した。