4月中旬は「かき入れ時」で旅行会社に大きな打撃
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面北朝鮮は、エボラ出血熱の国内流入を阻止するためという名目で、昨年10月より外国人観光客の入国を事実上禁止している。4月12日に開かれる平壌国際マラソンまでには入国制限措置を解くか注目が集まっていたが、北朝鮮の当局者はマラソンへの外国人の参加を禁止すると語ったとAP通信が伝えた。
北京で北朝鮮専門旅行会社「コリョ・ツアーズ」を経営するニック・ボンナー氏は、23日に北朝鮮当局から、平壌国際マラソンには北朝鮮国民のみの参加を許可するとの通知を受けたと明らかにした。
ボンナー氏によると、コリョ・ツアーズだけでも外国人の参加申し込みは400人を超えているという。同氏によると、マラソンの主催者は大量の外国人入国が北朝鮮国内へのエボラウイルスを流入させるおそれがあると過剰に心配しているようだと伝えた。
北朝鮮旅行を専門に扱う各旅行会社にとって、4月中旬は国際マラソンだけでなく故金日成氏の生誕祝いなど、大きなイベントが目白押しで、いわば「かき入れ時」だ。さらに、8月のアリラン祭(マス・ゲーム)まで中止されたという情報がある。
現在のような北朝鮮の「鎖国状態」が、このまま続けば各旅行会社に大きな損害を与えることが予想される。