北朝鮮民主化委員会の黄長ヨブ(火へんに華)委員長は李明博政権の対北政策で南北関係の梗塞がさらに深刻になっていくという一部の主張について、「南北関係に対する基本的な考えが間違っている」と語った。
黄氏は1日、自由北朝鮮放送とのインタビューで、「金正日との関係がよくなれば南北関係の梗塞ではないが、関係が悪くなると梗塞だという。南北関係を梗塞させるのは金正日だ」と指摘した。
黄氏は「北朝鮮の主人は2千3百万人の住民で、金正日ではない。北朝鮮の2千3百万との関係が悪化することが本当の梗塞だ。韓国国民と北朝鮮の住民が親しくなるのが最も重要」と話した。
黄氏はまた、「金大中元大統領のような人たちが、意味もはっきりわからず南北梗塞と言っているが、金正日と親しくなればなるほど、南北関係はさらに冷え込む」と主張した。
さらに、「韓国の人を混乱させるのは太陽政策を主張している人たちだ。金正日に太陽、いわゆる支援をして独裁という服を脱いだのか。2千3百万人を束縛・支配しようとしている金正日の欲望がなくなったのか」と聞き返した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面民主党のチェ・ジェャ燈?ケ官が北朝鮮にビラを散布している脱北者団体に対し、「売国団体」といったことについては、「金正日に反対することが売国なのか。300万人を飢餓で殺し、国を刑務所にしたのが逆徒ではないか。それに反対する人が逆徒だというのはあり得ない」と叱咤した。
黄氏は最近、野党3党が政府に対北政策の変化を促したことと関連し、「李明博政権のせいで南北関係が悪くなったというが、それを言う人たちこそ、金正日の使いではないか」と主張した。
さらに、「開城工団は金正日が韓国の資本家を呼び寄せ、外貨を稼ぐ目的で作ったものだ。そのために北朝鮮の大学生たちを開城工団に送ってほしいと言っても、絶対に送らない。北朝鮮の大学生を開城工団に送るのであれば、韓国が何億ドル出しても損はないと思う」と話した。