北朝鮮の労働新聞は19日、朝鮮労働党中央委員会政治局拡大会議が18日に平壌で行われたと伝えた。
拡大会議では、「金正日総書記の遺訓を貫徹するため」として金正恩時代の3年間の活動状況が総括され、決定書「偉大な金正日同志の遺訓をわが党と革命の永遠なる指導指針としてとらえて最後まで貫徹することについて」が採択された。
決定書では、金正恩氏の政治的成果として以下のことを強調した。
金正恩元帥は、党の唯一的指導に挑戦した現代版分派分子らを断固摘発、粉砕し、全党と全社会の思想的一色化を最上の境地に引き上げ、大元帥たちの崇高な人民観、次代観で一心団結の花園をより美しくした。
「党の唯一的指導に挑戦した現代版分派分子」とは、張成沢氏、李英鎬氏をはじめとするこの3年間に粛清された政治家、軍人のことを指すと見られる。張成沢氏は2013年12月に開かれたこの会議で解任が発表され、直後に処刑された。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面経済問題に関しては「人民生活の向上が最重要の課題」だと位置づけ「食糧問題」や「衣料問題」に取り組むべきとする一方で、次のように述べた。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面経済指導機関の幹部をはじめ少なからぬ幹部が活動において責任感に欠き、主人の役割を正しくしていない。
幹部は、真面目で清廉潔白でなければならず、良心的に働き、生活すべきだと述べた。
これは、北朝鮮当局が経済分野において主導的な役割を果たせていないことを示していると見られる。北朝鮮経済は好転しつつあるが、一般住民たちが市場経済を牽引しているからだという主張がある。
政治局拡大会議は、北朝鮮の最高意思決定機関のひとつであり、政治局委員と候補委員だけでなく、党・政・軍の主要な幹部たちがオブザーバーとして参加する。