馬に乗る金正恩氏
馬に乗る金正恩氏
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2月19日は旧正月。北朝鮮政府は今年から旧正月ではなく新暦の正月を祝うように奨励しているが、長年の習慣をそう簡単に変えられるものではない。

北朝鮮で祝日の一大家族イベントといえば写真撮影だ。祝日には家族揃って駅前、広場、風光明媚な観光地などをそぞろ歩く。そういう場所には必ずカメラマンがいて記念写真を撮らないかと声をかけてくる。最近の一番人気は馬に乗っての記念撮影だ。馬は軍隊から借りてきたものだ。

平安南道のデイリーNK内部情報筋は記念撮影事情について次のように語った。

「旧正月の午前10時から午後5時まで馬を借りればレンタル費用は少なくとも5万ウォン(約700円)。それも軍とのコネがなければ借りられないが、借りられれば商売繁盛は間違いないのでがんばって借りようとする」

写真一枚の料金は3000ウォン(約42円)から高いものだと2万ウォン(約280円)もする。それでもみんな馬に乗って記念撮影をしようとする。子どもたちは「僕も将軍様だーい!」と言わんばかりにノリノリで、親もその写真を額に入れて飾って大事にする。

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金日成氏、金正日氏が白馬に乗って走る光景な北朝鮮のテレビや新聞ではお馴染みの光景。最近では金正恩氏と妹の金与正(キム・ヨジョン)氏が馬に乗る姿がテレビで放映された。そういうこともあって北朝鮮の人々にとって馬は単なる動物ではなく、象徴的なものだ。