北朝鮮の労働新聞本社
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国際NGO「国境なき記者団」(RSF)は12日、「2015年報道の自由度ランキング」を発表した。北朝鮮は調査対象となった180カ国中179位で、文字通り世界で最悪のレベル。5段階評価でもいちばん低い「非常に深刻な状況」に指定された。ちなみに最下位は、アフリカのエリトリアだった。

このランキングはRSFが2002年から発表しているもので、各国の報道の状況を不正のレベル、メディアの多様性、独立性、環境、検閲、法的枠組み、透明性、インフラの7項目から判断したもの。

RSFアジア太平洋担当のベンジャミン・イスマイル氏は、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)に対して北朝鮮の状況について次のように説明している。

「北朝鮮当局の言論弾圧状況には変化がなく、依然として世界最悪レベルだ。当局がメディアと情報に対して絶対的な統制権を行使しており、金正恩氏が政権に就いて以降状況はむしろ悪化している」

一方で、北朝鮮内部での情報の流通や国外との情報のやりとりされる状況は増えている。

「数値化は難しいが、北朝鮮内部と外部の情報の流通がゆっくりだが増加しつつある。北朝鮮にも独立したメディアが必要で、国内の言論の自由は北朝鮮の人々のみならず政府にも貢献する」(イスマイル氏)

情報流通の増加の理由としては北朝鮮国内における携帯電話の普及や韓流の浸透などが考えられる。

日本は第2次安倍政権で悪化

ちなみに、日本の報道の自由度は180カ国中59位で昨年より2ランクダウンした。5段階評価では3番目の「問題のある状況」となり、2002年に調査が始まって以来、最悪の状況となっている。G7の中では6位、OECD加盟34カ国の中では27位だ。

日本周辺の国では台湾が51位、モンゴルが54位、韓国が60位、香港が70位、中国が176位となっている。

日本の報道の自由は特定秘密保護法の制定などが問題視されており、第2次安倍政権に入ってから下落傾向が止まらない。