人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

連日対南圧迫を続けている北朝鮮が、24日に開城工団の縮小と開城観光の中断、南北列車の運行の禁止など、南北交流の中断を一斉に伝えてきた。

北朝鮮は10月に「南北関係の全面中断」に言及した後、段階的に南北間の危機醸成措置を施行している。北朝鮮があらかじめ作った「シナリオ」通りに情勢が流れているかのようだ。

南北間のこうした葛藤は、李明博政府の出帆とともに予定されていた結果というのが専門家の分析だ。この10年間、「太陽政策」を展開して来た政府との差別化を図る現政府の対北政策は、北朝鮮としては容易に受け入れ難いということだ。

したがって、今後南北関係の梗塞は長期化する、またはさらに悪化する可能性もあるという否定的な展望も出ている。また、アメリカのオバマ新政府の対北政策が可視化する来年上半期頃に、突破口が開くかも知れないという観測もある。

◆ 対峙する南北…緊張関係の悪循環 = 統一研究院のパク・ヒョンジュン研究委員は、「南北間は緊張関係のサイクルの悪循環に陥っている」と述べ、「このサイクルを止めるためには、誰か一人が態度を変えなければならないが、今はどちらも名分がない状態」と予想した。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

パク研究委員は現在の南北関係の危機的局面を、「南北間の利益関係が行き違っているため」と説明した。

更に、「北朝鮮の立場では過去の金大中-盧武鉉政府時代の南北関係を拡大させるほど利益があった」と分析し、「北朝鮮政権をよく尊重してくれて、経済的支援もして、対外政策で北朝鮮政府をかばう面もあったが、李明博政府になってからはこの3種類の利益のうち、1つも得ることができなくなった」と説明した。

パク研究委員は「現在、北朝鮮は南北関係を拡大するほど体制の脅威が増加する状況」と言い、「これを放っておけば、南北関係の主導権を韓国に奪われるはずだという判断の下で、緊張関係を醸成するだろう」と分析した。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

国家安保戦略研究所のキム・ファンソク研究委員も、「結局は李明博政府に6・15、10・4宣言の履行を宣言して、対北政策の基調を変えなさいという圧迫」と言いながら、「そうでなければ予告していた措置を施行するということを見せる措置」と解釈した。

これ以外にも、アメリカのオバマ政府の出帆に合わせて、「通米封南」の一環として対南圧迫の基調を強化させるはずだという分析もある。特に、南南葛藤、韓米葛藤をけしかけ、李明博政府の孤立を深めるという意図もあるという。

外交安保研究院のユン・ドクミン教授は「『通米封南』政策を通じて、韓国政府を手懐けるための布石」と言い、「南北関係が低強度の葛藤の状態でも、オバマが米朝直接交渉を表面に出しているため、自分たちが韓国をこの程度孤立させても米朝間対話はできると判断するだろう」と付け足した。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

ユン教授は特に、「韓国政府を孤立させると同時に、韓国内の世論と韓米関係の葛藤をそそのかして、オバマ政府をテストする側面もある」と予想した。

◆ 開城工団は本当に閉鎖されるか? = また、北朝鮮軍部が今回の措置を「1次的」と前提して、後続措置を予告しているという点から、開城工団の閉鎖の可能性も高いと分析されている。または、閉鎖の直前まで圧迫措置を維持して、極度の緊張感をもたらす可能性があると専門家たちは予想した。

キム・ファンソク研究委員は「次の措置では開城工団の北側勤労者の規模の縮小及び怠業、甚だしくは設備を持って出て行きなさいと言う可能性もある」と述べ、「開城工団の企業に損失を加えることで、こうした企業を通じて韓国政府を圧迫しようとする意図」と説明した。

また、開城工団の閉鎖の可能性については、「開城工団を完全に閉鎖しなくても、その直前まで段階的に措置を取るだろう」と言い、「オバマ新政府と直接対話しようとする北朝鮮は、開城工団の閉鎖が(オバマに)悪い信号として作用するはずだと知っているため、慎重にならざるを得ないだろう」と説明した。

キム研究委員は「オバマ政府の出帆までは、段階的に圧迫のレベルを高めるはず」と言い
、「韓国の立場としては、統一部の長官が形式的にでも10・4宣言の履行の意志を明らかにして、南北関係の扉を開く意思を見せることもできる」と述べた。

パク・ヒョンジュン研究委員も「時間が経てば経つほど、韓国では内部の世論に対する負担が、北朝鮮では経済的な負担が出るだろう」と言い、「北朝鮮の立場でも、南北関係がこれではアメリカのオバマ政府を相手にする時、負担として作用するため、オバマの政策的立場が見えてくる来年春頃に突破口ができるのではないかと予想する」と明らかにした。

パク研究委員は「張成沢(の復帰)以後、北朝鮮内部の政治が保守的に流れている」と述べ、「この10年間、韓国との交流によって北朝鮮の文化や政治的脅威が深刻だという判断の下、いつか一回は内部的に制圧しなければならないと考えていただろうが、今のような状況をむしろ利用しているようだ」と分析した。

また、「民族経済連合会を内閣で通戦部に移し、経済協力の従事者たちを失職させるなど 、(南北経協と係わる)内部勢力のかなりの部分を整理させたのだろう」と述べ、開城工団事業の閉鎖のような南北経協事業の中断の可能性も予測できると説明した。