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韓国系のテコンドー団体が5月、ロシア・チェリャビンスクで開催する大会に、史上初めて北朝鮮の選手たちが参加することになりそうだ。ボイス・オブ・アメリカ(VOA)韓国版が7日、北朝鮮のIOC委員も務める張雄(チャン・ウン)国際テコンドー連盟(ITF)総裁のインタビューを交えて報じた。

テコンドー団体としては北朝鮮系でウイーンに本部を置くITFのほか、韓国・ソウルに本部を置く世界テコンドー連盟(WTF)がある。両団体は長らく交流を持たなかったが、張総裁とWTFのチョ・ジョンウォン総裁が昨年8月に中国・南京で会談を持ち、双方の発展的協力を約束した議定書に署名。

「議定書実行の一環として、WTFのチョ・ジョンウォン総裁からの招待を受け入れた」と、張総裁は語っている。5月の大会ではITF側は試合には出場せず、演武などを行う師範団を送る。ただし将来的には、選手たちが相互に試合に出場する可能性についても張総裁は言及している。

一方、五輪の正式種目にもなっているテコンドーだが、出場資格は事実上、WTF所属の選手にしか与えられていない。VOAによると、議定書にはITF所属の選手にも五輪出場の道を開くことが明示されているが、来年のリオ五輪で実現するかどうかについて張総裁は、難しいとの認識を示している。