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アメリカのケーブル放送であるナショナル・ジオグラフィックテレビは5日夜、’インサイドノースコリア’という題の1時間のドキュメンタリーを放送した。

ナショナル・ジオグラフィックテレビの放送チームは、ネパールで低所得層のための無料開眼手術事業でマグサイサイ賞を受賞したサンドク・ルイト(Ruit)博士チームの一員として偽装潜入、隠しカメラを持って北朝鮮社会のあちこちをありのまま撮影したと明らかにした。

ルイト博士のチームは10日間、1000人余りに開眼手術を施した後、彼らを一席に集めて包帯を一度に解かせた。

23才の女性は目を開く瞬間、横にいた実父を抱き締めながら喜び、“偉大な将軍様のおかげです”、“将軍様に丁寧なお辞儀を差し上げなければなりません”と言った。引き続き、金日成・金正日父子の写真の前につかつかと歩いて出て、“偉大な指導者、金正日元帥様、本当にありがとうございます”と万歳を呼んだ後、丁寧なお辞儀をした。
 
※世界最大の動画共有サイトである’ユトブ’に載せられた、ドキュメンタリーの映像の一部(再生ボタンを押してください)

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両目を失明していた35歳の女性から年寄りに至るまで、目を開くやいなや、”金正日将軍様ありがとうございます”と叫びながら、金父子の写真の前にお辞儀をした。更に、’金正日将軍様’ 万歳を続けて叫んだ。

こうした千篇一律的な患者たちの反応に対して、放送チームの関係者はCNNとのインタビューで、”北朝鮮の住民たちは政治的宣伝の中でだけ暮らしているため”と分析した。

平壌のある家庭で、白内障のため、10年間前を見られなかったお婆さんは、`手術を受けて目が開けば一番見たいものは何か’という質問に、少しもまよわず”偉大な指導者の写真”と言い、”10年間、将軍様を見られなかったから”と明らかにした。

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他の患者たちも同様に金正日を真っ先に見たいと言い、”子供たちと私が偉大な指導者の恩恵のおかげで、幸せに暮らしているため、うっすらとでも見て感謝をしたい”と言った。

北朝鮮で白内障患者が多いのは、慢性的な食糧難による栄養の欠乏と、医術の不足のためだと放送は説明したが、北朝鮮の指導部に対する不満や恨むような返事は全く出なかった。

放送は北朝鮮の子供たちが同じ年齢の韓国の子供たちに比べて、背が5〜8インチも小さく、体重も10キロ不足していると伝え、北朝鮮の生活苦を遠回しに指摘した。

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放送チームはこれ以外にも、病院や一般の家庭、板門店などを訪問して、北朝鮮の日常の姿をカメラに収めた。