北朝鮮の祖国平和統一委員会は5日、南北間の水面下接触を暴露した韓国・李明博前大統領の回顧録について「ウソだらけだ」と非難するスポークスマン談話を出した。朝鮮中央通信が伝えた。
李氏は回顧録で、北朝鮮から南北首脳会談の開催を数回にわたり提案されたが、見返りとして100億ドル(約1兆1700億円)もの支援を要求されたため拒否したと明かしている。
これに対して談話は、李氏が政権運営で窮地に立たされるたびに「『特使派遣』だ『首脳会談』だといって持ちかけてきた」と主張。その真相を裏付ける「すべての証拠がわれわれにはある」としながら、回顧録ではなく「罪行録」でも書くべきだ、などとしている。
北朝鮮は4日にも、朝鮮労働党機関紙の労働新聞を通じ、同様の批判を展開している。