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【北朝鮮ツアー・ブロガー旅行記-6-】五輪開幕式を彷彿させたアリラン祭のマスゲームからつづく

4日間の北朝鮮旅行を終え列車に乗って中国の丹東に向かった。次の目的地は新義州(シニジュ)。

そうだ。2度目の旅行を終えた翌日に、3度目の旅行に行くのだ。料金は780元。中国国籍の人はパスポートなしで新義州に行ける。身分証明書と書類を10日前までに旅行会社に提出さえしておけば問題ない。

鴨緑江沿いに住んでいるというおじさんにその話をしたところ、「なんであんなところが好きなの?貧しいのに」としきりに不思議がっていた。私は苦笑いするしかなかった。

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朝鮮を(外側から)見るには、中朝国境を流れる鴨緑江(アムノッカン)の遊覧船に乗るのが一番だ。私はどうせ国内に行くんだからわざわざ船に乗るまでもないかな、と思っていたのだが、あるおじさんに誘われて乗ってみることにした。

遊覧船は北朝鮮にすぐ手が届くところまで近づいた。すると北朝鮮の人々や軍人がぞろぞろとやって来た。心ない観光客がタバコを投げたが、誰も拾おうとしない。おじさんの話では軍人がいる時は拾えないんだそうな。

軍人が去ると男性が上着を放り投げた。彼は上着を拾うふりをしてタバコをそっとポケットに入れた。おじさんは言った。「あれでも一般人じゃないはずだよ。一般人なら国境に近づけすらしないはずだしね」

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バスに乗って鴨緑江にかかる橋を渡る。半分ほど渡ったところで急にバスが揺れだした。舗装状態の悪さで北朝鮮に入ったことが感じられた。

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3度目の北朝鮮旅行が始まった。まずは金日成の銅像に行って花を手向けた。新義州のガイドから花を買うようにしきりにすすめられた。中々の商売人だ。

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ガイドの女性は新義州で生まれ育って平壌の大学に進学、卒業後に新義州に戻ってきたそうだ。月給は200元(約3800円)。中国ではありえないほどの安月給だ。国境の町で中国人観光客のガイドをしているというのに、中国には一度も行ったことがないそうだ。

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銅像の後にあるのは金日成史跡博物館。金日成の新義州訪問記録が時代別に展示されているそうだ。

ガイドはエリートかも知れないが、平壌にいるような美女ガイドは新義州にはいないようだ。観光地には私たち以外に人はおらず、雨も降り出して寂寞感が漂っていた。

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広場で写真を撮る北朝鮮の人々。私は元々このような写真は撮らないが、すごく人間味あふれる光景だと感じた。

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広場のすぐ横の住宅地。新義州は中国に面しているので経済的にかなり進んでいるそうだ。

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私たちが昼食をとったのは鴨緑江沿いにあるレストラン。川向うに丹東の街が見える。

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丹東から見た新義州。丹東を訪れた多くの人が川岸に立って鴨緑江の向こうの朝鮮を見つめる。中には川をわたって朝鮮に行く人もいるが、多くの丹東市民にとって朝鮮は遠い場所のようだ。

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ネオンと花火に照らされた丹東の夜は明るくて騒がしい。一方で新義州は暗く静寂に包まれていた。
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(おわり)

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