アメリカのニュースサイトArs technicaは12日、北朝鮮の国営通信社朝鮮中央通信の公式サイトにマルウェア(ウイルスなどのコンピュータに害悪をもたらすために作成された悪意のある不正なコード)が仕組まれていると報じた。
このマルウェアは北朝鮮の指導者の同行を定期的にチェックしている個人を対象とした「水飲み場型攻撃」(別サイトの関連情報)を狙ったものとのことだ。
サイトに仕組まれたZIPファイルのタイムスタンプから作成は2012年12月。このマルウェアがどのタイミングで「投下」されるのかは不明だが、すべてのページのコードに存在していて「ダウンロード」という名前のフォルダにつながっている。しかし、ファイルの在処を示すコードはない。
先日来、デイリーNKジャパンの編集部では朝鮮中央通信の公式サイトに接続できない状態が続いている。年末から断続的に起きている北朝鮮のサイトにアクセスできない事態によるものと思われていたが、別の回線でつなぐとアクセスできた。
アクセスできない状態と今回のマルウェア発見とどのような関連があるのかは今のところ不明だ。