北朝鮮が、軍の歩兵が携行する戦闘装具類(バックパック)の軽量化を推進している。背景には、食糧不足と栄養失調による兵士たちの体力低下があるという。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が9日、内部消息筋の情報として伝えた。

RFAによると、バックパックの軽量化は金正恩第1書記の指示により進められていると両江道(リャンガンド)の軍関連消息筋が語る。

「人民武力部第7軍団の軽歩兵部隊と平壌市防衛司令部の歩兵部隊が、軽量化されたバックパックを携行して順川(スンチョン)地域に展開し、屋外で寝泊りしながら戦闘に随時突入する訓練を繰り返している」

兵士たちも栄養失調

この消息筋によれば、従来のバックパックは武器とガスマスク、水筒を除いた重さが25キロあった。これに対して軍内部で、「栄養失調で兵士の体力が弱まった現実を反映できていない」との声が上がっていた。

一方、咸鏡北道の軍関連消息筋は、「ガスマスクと水筒まで合わせて18キロまで軽量化せよ、というのが金正恩の意図だ」としている。

もっとも、バックパックの軽量化はより軽い素材でできた新型装備への更新によるのではなく、携行食糧を1週間分から3日分に減らしたり、毛布や個人用テントを無くしたりすることで行われている。毛布と個人用テントは、厚手の下着や既存の防水迷彩レインコートで代用される。

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