朝鮮半島の西海岸は干満の差が激しい。大型船舶の停泊が難しく産業発展の阻害要因となっていた。外面の水位を上げて問題を解決させるために、金日成氏は1981年から6年の歳月と莫大な費用と犠牲を払って西海閘門を完成させた。

西海閘門(画像:我が民族同士)
西海閘門(画像:わが民族同士)

平壌の海の玄関口、南浦(ナムポ)にあり外国人観光客も多く訪れる。2007年11月には韓国の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領も招待されるなど、北朝鮮が最も誇る建築物の一つだ。そんな西海閘門が深刻な電力難で稼働を停止したと、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が7日報道した。

「排水されずに腐って悪臭が漂っている」

南浦にほど近い黄海北道(ファンヘブクト)松林(ソンリム)が故郷の華僑内部情報筋は、RFAに対して次のように述べた。

「西海閘門が北朝鮮の深刻な電力難で10月下旬から稼働を停止したと、松林から中国にいる私を訪ねて来た親戚に聞いた」

「閘門の内側の水が排水されずに腐って悪臭が漂っている」

別の平安南道の内部情報筋は「西海閘門が動かないと、そこから大同江を少しさかのぼったところにある松林港も影響を受ける」とRFAに語った。

昨年春の少雨で水力発電所の稼働率が低下したために深刻な電力難に陥っている北朝鮮。一般庶民の生活はもちろん、鉱山や鉄道といった国の基幹施設も稼働停止を余儀なくされている。そこに加えて今回の西海閘門の停止は電力難がいかにいかに深刻であるかを物語っている。

    関連記事