中国メディアは一連の事件を一切報道しなかったが、中国外務省副報道局長が定例会見で外国メディアに「朝鮮側に抗議した」と明かし、事件の発生を公式に認めた。
マニアの男性が南坪村に入ったのはこの逮捕劇から数時間後の28日午前だった。「そこかしこに公安(警察)のパトカーが走り回り、ガイドが『確実に何かが起きている』と警戒し始めた」と振り返る。
「三度のメシと同じぐらい北朝鮮が好き」という男性は十数年来、延辺に足を運んできた。やはり北マニアの友人と案内人(ガイド)、運転手の4人で普通乗用車に乗り、南坪村の外れにある高台を目指していた。
高台からは鉄鉱石の採掘で有名な北朝鮮の町・茂山が一望できるポイントがある。