消息筋はまた、「こちらの人間は皆、正恩が金日成の新年の辞を真似ているのを知っているので、昔の(金日成による)新年の辞と比べて評価している。金日成は洗練された自然な様子で演説していたが、正恩は、まるで討論の準備もせず演壇に立った学生を見るようだった。
それに正恩の今年の新年の辞は昨年と同様、住民が期待する内容にまったく言及しなかった。単なる(今年の)党創立70周年の宣伝分みたいだった。庶民は新年の辞を通してのみ1年間の(体制の)事業方針を知ることができるのに、理解しにくい部分があった」などと酷評。
さらには、「これから新年の辞の学習と内容貫徹のための行事が続くのに、先が思いやられる」と心情を吐露した。
内容より気になる「原稿の長さ」
北朝鮮の国民は毎年、「新年の辞」の全文を丸暗記するよう体制から強要される。暗記したかどうかは党幹部などによってチェックされ、不十分とみなされると、「組織生活総和」と呼ばれる職場や学校、地域単位での「反省会」で批判の対象とされる。