【5位 不動産】党幹部や新興富裕層が未来のために投資

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中国と国境を接する貿易都市・平安北道新義州市で、高層マンションが盛んに建設されている。この事業を進めているのは政府の建設部ではなく、外貨稼ぎ会社が施工から分譲までを担っている。建設資材のセメントと鉄筋のほとんどは、中国の丹東から新義州税関を経て調達されている。

マンションの骨格がある程度できあがると、党や行政の幹部と新興富裕層が買い占めに乗り出す。この場合、党幹部よりも司法機関の幹部の方が優勢なようだ。各種の不法行為に目をつぶりながら、賄賂を貯め込んでいるためと思われる。新興富裕層は、家族や親せきの名義で数世帯分のアパートを買いこみ、賃貸したり転売したりする。

彼らが不動産に投資するのは、北朝鮮の不透明な将来に備えるためで、こうした動きを受けて一部地域の不動産市場が活性化している。