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5日に開かれた国会の統一外交通商委員会では、南北長官級会談でのいわゆる‘二面合意’の疑惑とともに、‘金正日花’を渡されたイ・ジェジョン統一部長官の行動をめぐって、ハンナラ党とヨルリンウリ党の議員らの間で、しのぎを削る口論が起こった。

先に口火をつけたハンナラ党のキム・ヨンガプ議員は、“金正日花は忠誠の誓いとして受けとるもの”と言いながら、“この国を代表する長官が、北側が送った金正日花をもらっていくら感激したといっても、感情を慎まなければならないことではないか”と詰問した。更に、“一生忘れることができない嬉しい贈り物という表現をしたのか”と質問した。

これに対してウリ党の脱党派など、汎与党圏の議員らは、“南北関係を悪化させる前近代的発想”と言い、攻防を展開した。

イ長官は少し意外だという顔をして、“ホテル側の好意であると理解し、‘嬉しい誕生日を迎えた’と話して受けとった”と言い、“花はいくつかあり、金正日花の花束が別にあったのではない”と反駁した。

更にイ長官は‘金正日花’の議論を意識してか、この日の午後、政府の総合庁舍の別館で行われた‘統一部創設38周年記念式’に参加し、長官級会談の経過を報告する席で、再び説明した。

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イ長官は“3月1日は私の誕生日だったが、この日、平壌の高麗ホテルの職員たちがスイカを果物かごの模様にきれいに彫刻し、その中に果物を真心を込めて盛ってプレゼントしてくれたのを見て、非常に嬉しかった”と、“花束(金正日花)をもらって嬉しかったわけではなかった”と弁明した。

しかし、イ長官のこうした弁明にもかかわらず、一部では金正日花を贈り物としてもらって喜んだのか、喜ばなかったのかが重要ではなく、韓国の高位の官僚が金正日の偶像化の象徴である’金正日花’を贈り物としてもらっても、何の問題提議もしないことがより大きな問題であるという指摘だ。

かつて北朝鮮は、金正日の偶像化の象徴である金正日花を離散家族の再会会場に持って来て、韓国政府が抗議するなど、葛藤をもたらし、政治的色彩が濃い花と見なされてきた。北朝鮮は先月、金正日花の展示会を開いて、“南側の人民も金正日花を出品した”と、住民たちに偽の宣伝をしている。

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‘金正日花’は1988年2月の金正日の46回目の誕生日に合わせて命名されたベコニア科の赤い花で、日本人のかももとてる氏が品種を改良して金正日にプレゼントした。蘭科である紫色の金日成花、国花である木蘭とともに、北朝鮮体制を代表する花とみなされている。