ベトナム戦争当時から、北朝鮮がベトナム戦争に参戦しているという報道は米国でも出ていた。また、1992年には韓国に亡命した元北朝鮮外交官の高英煥(コ・ヨンファン)が、回顧録の中でベトナム派兵について書いている。にもかかわらず、北朝鮮のベトナム戦争参戦については専門家の間ですら、長らく「噂」程度にしか扱われていなかった。

その理由としては何より、北朝鮮がベトナム戦争に参戦した事実を対外的に公表してこなかったことがある。朝鮮労働党機関紙の労働新聞は戦争当時、社会主義の友邦である北ベトナムに援助物資を送り、派兵することもあり得ると公表してはいたが、戦場に実戦部隊を送ったことは明かしていなかった。

米軍機を撃墜

それが2000年代に入ると、北朝鮮の要人がベトナム戦争への参戦を対外的に認める行動を取り始めた。2000年3月26日、ベトナムを訪問していた白南淳(ペク・ナムスン)外相が、現地にある朝鮮人民軍将兵の墓地を訪れたことを読売新聞が報道。それは韓国の聯合ニュースや英国のBBCなどでも報道され、対外的に知られることになった。そしてこれに、冒頭で述べたホワイトハウスでのエピソードが続く。

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