「ザ・インタビュー」に対する反撃か

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「熱帯林の中で生息する猿面そのまま、いつ見ても言動がきわめて軽々しいオバマ」(12月27日付朝鮮中央通信電子版)

北朝鮮の国営通信社が、またもや人種差別とうけとめられる発言をした。

北朝鮮の朝鮮中央通信は27日、国防委員会政策局のスポークスマン談話を発表。労働新聞、朝鮮中央通信などのウェブサイトにネット障害が起きていることをアメリカの犯行と決めつけながらオバマ氏を「サル」呼ばわりして非難した。

【関連資料】
朝鮮国防委員会政策局代弁人、米国はいかなる場合にも不純反動映画の上映と波及を合理化することはできない

北朝鮮メディアがオバマ氏をサル呼ばわりするのは、これが初めてではない。5月には、以下のように発言して物議を醸し出した。

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「オバマのみすぼらしい姿を見るとおう吐ではらわたが煮えくり返る」 「見れば見るほどアフリカ原始林のサルそのもの」(2014年5月2日付朝鮮中央通信電子版)

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5月の朝鮮中央通信では「オバマはサル」の箇所は日本語翻訳記事では削除されていた。しかし、今回はそのまま掲載されている。

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北朝鮮が、ここまでオバマ氏を罵倒するのは映画「ザ・インタビュー」の金正恩氏の描き方があまりにも低俗だったからと思われる。韓国大手紙の東亜日報によると映画を見た韓国の脱北者も「全然、北朝鮮らしくない」と酷評している。

しかし映画の内容はともかく、国営通信社が一度ならず二度までも「サル」という人種発言をするのは「ザ・インタビュー」以上に下品と評価されてもおかしくはない。

サングラスをかけて演説する金正恩氏/本文とは関係ありません。
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