ボイス・オブ・アメリカ(VOA)韓国版は27日、2014年に国際社会が北朝鮮に対して行った人道支援が、前年に比べ減少していると報じた。こうした傾向は来年も続くとする専門家の見方も紹介している。

VOAによると、各国が26日にまでに行った支援の総額は約3630万ドルで、前年の約4157万ドルに比べ13%減少した。国連人道問題調整局(OCHA)と世界食糧計画(WFP)の調べでは、支援を行った国の数は14カ国で前年と同じだったが、韓国とオーストラリア、カナダ、フランスを除く国々で支援額が横ばいか減少したという。

また、OCHAが中央緊急救護基金(CERF)を通じ、WFPなど北朝鮮で活動する国連機関に支援した金額も、1510万ドルから650万ドルに減少。米国の人道団体による支援も大きく減っている。

VOAによれば、2000年代はじめに2〜3億ドルに達した対支援額は、2005年から2010年まで4000万?6000万ドルで推移。2011年には1億ドルを超えたが、その後は減少傾向が続いているという。

VOAはその原因として、◇北朝鮮が国連安保理決議に違反して核実験とミサイル発射など挑発的な行動を続けている◇北朝鮮の食糧生産がやや改善されている◇エボラ出血熱が流行しているアフリカやイスラム過激派「イスラム国」の勢力拡大が続く中東の紛争地域で緊急支援の需要が増大している◇北朝鮮がエボラ出血熱の感染防止のため外国人の入国を制限している――以上の4点を挙げている。

記事の中で韓国の農業シンクタンク、GS&Jのクォン・テジン北朝鮮・北東アジア研究院長は、「北朝鮮の食糧生産が悪くなかったため(来年も)国際社会の対北支援が増加する理由はほとんど見当たらない」との見通しを示した。

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