北朝鮮の新義州の税関が、中央党(朝鮮労働党中央委員会)の集中検閲を受けていると伝えられた。
新義州の内部消息筋は4日、”今新義州の税関は中央党のグループ(検閲団)から脱税や不正行為など、厳しい調査を受けている”と述べ、”調査対象には新義州の税関員らと中朝貿易に携わる貿易業者も含まれている”と伝えた。
このため現在、新義州−丹東間の中朝貿易は事実上中断した状態であると消息筋は付け加えた。
新義州の税関は中朝間の輸出入物量の大部分を占める。食糧と生活必需品の80%程度がここを通じて北朝鮮に入って行く。
消息筋は”中央党の検閲グループが内部で何人を検挙するのかをあらかじめ決めて下したようだという話が、税関員たちと貿易業者の間で出回っている”と伝えた。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面これと関連し、新義州で中朝貿易に携わるキム・ヨンヒ(仮名)氏によれば、“今、新義州では中央党のグループの税関検閲のため、貿易業者たちが不安を感じている状況だと”語った。
キム氏は“こういう時は何もしないで、じっとしているのが一番”と言い、”10人以上を無条件に検挙するようにというが、縁起でもなく誰が引っ掛かるか誰も分からない”と不安そうであった。また、“貿易をする人で不法をしない人がどこにいるのか”と聞き返し、“上で(政府が)許可するだけお金を儲けるというのは、とんでもないことだ”と語った。
キム氏は“中央党の検閲の前は、一日平均50〜100台の車が新義州−丹東間を通ったが、今は一日に5〜10台が往き来するほど、大幅に減ったと”話した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面更に、“鉱産物でも海産物でも、税関を通るすべての品目で、中央党の検閲グループがけちをつければ、事実上引っ掛からない品目はない”と述べ、“すべてが彼ら(検閲グループ) にかかっている”と語った。
一方消息筋は、今回の調査で中朝貿易が一時小康状態に入ったが、現在まで新義州の市場で物価の高騰のような異常な現象は起きていないと伝えた。