人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

「現在、韓国社会の最も政治的な課題は国民統合で、国民統合として最も必要なのは大韓民国のアイデンティティを認めることだ」

社団法人時代精神が主催した、「先進国家建設のための保守と進歩の共生モデルはあるか」というテーマのシンポジウムが20日開かれた。時代精神のアン・ビョンジク理事長は「韓国社会の政治的混乱が大変深刻だ」といい、韓国国民の統合を唱えた。

「時代精神としての国民統合」というテーマ発表でアン理事長は、現在の韓国社会の保守と進歩の葛藤について、「進歩派は保守派を過去の反共産主義と権威主義から抜け出せなかった守旧勢力と思っている。また、保守派は進歩派を北朝鮮に従い、社会主義で韓国の伝統性を否認する勢力だと思っている」と指摘した。

最近のBSE問題からはっきりとわかるように、盧武鉉政権以来始まった政治的混乱で、スムーズな国政運営ができなくなったと思われる。国民の間での極端な理念対立を解消する必要があると、アン理事長は主張した。

また、アン理事長は、「世界の歴史を見ても、市民社会の政治経済体制は民主主義と市場経済を基にする自由民主主義体制しかない。我々の選択肢は自由民主主義と社会民主主義に限られる」と述べた。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

激しい理念対立より、自由民主主義と市場経済を認めながら、より豊かに暮らせる社会のために善意の競争をすべきだといい、先進化の必須条件として国民統合を唱えた。

(株)ル・モンド・ディプロマティーク・コリアのチュ・ソプイル名誉会長は、「ヨーロッパから韓国に帰ってきてみると、理念的葛藤が深く激しく、当分の間は何がなにやらわからないぐらいだった。保守の極端な反共主義と進歩の親北主義が、進歩と保守の共存、政策競争を妨げているのが、韓国政治の現状だ」と批判した。

20世紀の最後の憲章と言われているパリ宣言の核心は、自由民主主義と市場経済の勝利であり韓国の正当性は既に決まっていると強く話した。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

「産業社会の成立と立憲民主主義」というテーマで発表した宗寛(スンシル)大学のカン・キョングン法学教授は、憲法を中心に韓国の民主主義の現実を説明した。

カン教授は「憲法こそ産業社会を基盤とする近代国民国家の綱領であり、宣言かつ、規範である。大韓民国という立憲民主主義国家が成立してから60年が過ぎたが、未だに国民という概念よりも民族主義が強い」と遺憾の意を表した。

聖公会大学のチョ・ヨンヒ教授は、「政治には保守と進歩の妥協的共存の領域と、葛藤の領域が同時に存在する。葛藤しなくてもいいことに葛藤するなら、それを減らすのが最初に解決すべき課題だ」と述べた。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

チョ教授は実例として、社会福祉部門で保守派が積極的になると進歩は緊張するということを挙げた。また、進歩派も政権が変わってから成長政策について悩んでいるという。

保守派と進歩派が政策で優位な位置を占めるために相手のコンテンツにも目を向けるべきだということだ。

「政治理念としての自由民主主義」をテーマに発表した韓国教員大学のキム・ジュソン教授は、「最近の政治争いの新しい点は、保守派と進歩派が互いに積極的に理念のアイデンティティを求めているところだ。こうした理念のアイデンティティに従って政治をしなければならない時期に来ている」と主張した。

キム教授は保守派と進歩派それぞれを、進歩右派と保守右派、進歩左派と保守左派に分けて、進歩右派と保守左派が増えると現在悪化している政治状況に歯止めをかけられると主張した。

「理念としての社会民主主義」のテーマで発表した社会民主主義連帯のチュ・デファン代表は社会民主主義への正しい理解を求めた。

チュ代表が社会民主主義は共産主義とは違うこと、政治哲学は民主主義であること、経済哲学は実用主義であること、大韓民国を認めること、韓国に根を下ろせることなど5つにまとめた。

また、理念の葛藤がどのように激しいのかということよりも、どのように生産的なのかということが大事であり、社会民主主義が左派の中心勢力として成長するのは左派のアップグレードに繋がると主張した。