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最近、新義州(9月28日, 4人)と会寧(10月7日, 5人)で公開処刑が相次いで行われたが、これは人民保安省(警察)に下された金正日の特別指示文のためであることが分かった。

咸鏡北道の内部消息筋が17日、「デイリーNK」との通話で、「今回会寧で行われた公開処刑は、人民保安省に下った‘最近の国内外の情勢に関する偉大な将軍様のお言葉(指示文)’のためだ」と述べ、「(今回の指示文は)9月22日頃平壌で緊急召集された各道保安局の局長たちの会議を通じて伝達された」と伝えた。

消息筋によれば、9月末に人民保安省に下された金正日の指示文は、現在の情勢に合わせて国家の規律を強化して秩序を作り、国家の安全体系を強化して秘密を厳守する問題の対策を立てることを指摘している。

また、党と首領の尊厳を毀損して共和国(北朝鮮)を内部から破壊するためにデマを言いふらす不純分子たちの謀略策動を粉碎するための対策を講ずることを指示しているという。

指示文は国家の規律を強化して、秩序を作る問題で、非社会主義的な要素や犯罪との闘争を基本にしている。特に、麻薬や人身売買、密輸、密売行為、宗教や迷信を厳しく処罰することを強調しているという。

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消息筋は「指示文には社会の秩序の乱れに対して、将軍様が『また銃声を出さなければなりません』、『私たちの制度や法の秩序を破壊しようとする者たちがどうなるのか、見せる必要があります』という内容が含まれている」と明らかにしており、今回の指示文が最近新義州や会寧で行われた公開処刑の背景になっていることが伺える。

消息筋はまた、「指示文ではそれ以外にも国家の安全体系を強化して秘密を厳守するために、各種のデジタル装置の取り締まりを強化しなさいという指示とともに、各種の住民管理機関や法機関が密接な連携を通じてデマの根源を遮断するように指示している」と伝えた。

特に、デマの遮断について「疑わしいうわさをまき散らした者たちを適時に申告して、そうしたうわさを聞くようになった経緯を明らかにしなさい」と強調していると言い、「今回の指示文もそうで銃殺もそうだが、いずれにしても将軍様の健康と係わったうわさが広まることを阻もうとしているのではないか」と付け足した。

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一方、消息筋は今回の指示文が党の機関や保衛部には下らず、「人民保安省」に下ったことに対して、住民の多くが不思議に思っており、甚だしくは保安員までも成り行きが分からずぼやっとしていると伝えた。

消息筋は「デマに対する取り締まりやデジタル器機の取り締まりは、これまで徹底的に保衛部が行っていた」と述べ、「今回の指示文の内容を見ると、以前は主に麻薬や殺人、密輸などの個別な犯罪の対策を立てることに止まっていた保安省の権限が確かに強化されたようだ」と語った。

北朝鮮は5月7日付の労働党中央委員会名義の指示文で、人民保安省所属の保安員たちの権限を大幅に強化した。

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当時、北朝鮮の内部消息筋が「デイリーNK」との通話で、「これからは保安員が党の幹部だけでなく、軍・保衛部・検察・裁判所の幹部の経済犯罪や刑事犯罪に対して、直接捜査できるようになった」と明らかにしている。