北朝鮮の教化所(刑務所)の受刑者が栄養不足と重労働で死亡するケースが増加している。刑務所内の人権蹂躙は深刻なレベルに達している。

これは韓国統一研究院北朝鮮人権研究センターのイ・グムスン所長が、13日に統一研究院主催で開催された「第4回シャイオ人権フォーラム」で発表した「北朝鮮教化所内の人権実態調査書」によって明らかになった。

今回の調査調査結果は、2013年までに咸鏡北道(ハムギョンブクト)会寧(フェリョン)のチョンゴリ教化所と平安南道(ピョンアンナムド)ソチョン教化所に収監されていた脱北者97人を対象にしたインタビューで収集した結果だ。

イ所長は次のように語った。

「受刑者の食事は最低限に限られていて、食糧事情は極めて劣悪だ。受刑者の家族が面会の際に差し入れる食事で生きながらえている。」

「面会は厳しく制限されているが、面会者の差し入れる食糧の一部を差し出させてこれを病人用の食事に充てている」

「2009年11月の貨幣改革後から2012年初頭にかけて家族の面会が急減したため、教化所内の栄養状態が著しく悪化した」

「食料のみならず、石鹸など生活必需品も全く供給されない。薬も面会者の差し入れを取り上げて別の受刑者に与えている」

「受刑者に衣服は提供されず、収監された時に着ていた服を直しつつ着続ける」

「結核、栄養失調、肝炎などの場合は病人用の部屋に収容されるが、薬はもらえず労働を免除されるだけ」

「劣悪な衛生、慢性的な栄養不足、重労働により死者が後を絶たない」

「栄養失調による死者が最も多く、病死の場合は結核が最も多い」

「教化所指導員や保安員は受刑者の劣悪な人権状況を黙認するばかりか、むしろ統制、抑圧を強めている」

「労働と生活統制が厳しく、少しでも規則に逆らうとすぐに制裁が加えられる」

「2010年から2013年までチョンゴリ教化所に収監されていた女性は、農村動員時にトイレに行ったことを咎められて足蹴にされた」

「仕事ができなかったり規律を違反したりした場合、同じ班の受刑者全員が連帯責任で寝させなかったり暴力を振るわれたりした。それがいやで他の人々は規律違反者がいれば率先して暴力をふるう」

イ所長は、受刑者が出所後にも人権侵害に晒され続ける現実について次のように説明した。

「釈放されても当たり前のように差別を受ける。それは本人のみならず、家族の成分(身分)にも否定的な影響を及ぼす」

「北朝鮮は国際基準に合わせて教化所の施設や運営を改善すべき」

「北朝鮮が自主的に教化所内の人権状況を監視を強化するように国際社会が乗り出さなければならない」

北朝鮮では各道に1ヶ所以上の刑務所が設置されていると言われていて、政治犯、経済犯、強力犯も同じ刑務所に収容される。人民保安部教化局が管理し、施設管理は受刑者への処遇は政治犯収容所とさほど変わらない。また、受刑者は公民権が停止されすべての権利が剥奪されるなどありとあらゆる人権蹂躙に晒される。

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