北朝鮮の医療環境が劣悪であり、大学生の「歯の状態」が非常に悪いという。

韓国で4日、「韓国国会南北関係と交流協力発展特別委員会」と「平壌科学技術大学医学部(注1)」関係者の間で開かれた懇親会で明らかになった。

同大学の歯科大学設立学長であるイ・ビョンム氏は、「大学生の歯の状態があまりにも悪く、奥歯が3、4つ抜けているのも珍しくない。歯科医療が遅れていて、すぐに抜いてしまうからだ」と話した。

イ氏によると、大学には米国から1年に4〜5チームの医療団が訪朝し、学生の治療もしているという。

また、北朝鮮の学生達が非常に勉強熱心なことを高く評価した。

「大学では英語で聞かなければならない講義もあり、学生達は秀才揃いだ。金日成総合大学や金策工科大学で1、2年生を修了し、その後に編入してくる学生達も多い。彼らは、一生懸命に勉強しており、食事を待っている間にも勉強をする。酒もタバコもせずに勉強をするのは北朝鮮の学生ぐらいだ」(イ氏)

イ氏は、現在の膠着した南北関係について、南北協力と韓国政府の対北人道支援が切実に必要だと主張した。

同大学のカン・モセ副総長も、科学技術分野における南北交流の必要性を説いた。

「北朝鮮との対話が途切れているが、科学技術が細い糸をつないでいる。この分野から北朝鮮との交流をスタートすれば、南北統一に一歩進むだろう。「5・24措置(注2)」が解除されれば、南北関係はよりスムーズになるが、その前にも人道的次元で支援する方法はある。『医薬品と医療機器の支援』『妊婦の栄養剤』『医薬品工場設立』『インプラントセンター開設』などの支援はするべきだ」(カン副総長)

(注2)南北当局の共同で設立され2009年に開校した大学

(注2)5・24措置とは:2010年、韓国哨戒艦「天安」爆沈事件が起こった。北朝鮮の犯行と見た韓国は「5・24措置」として「北朝鮮船舶の南側海域運航全面不許可」「対北朝鮮貿易の中断」「国民の訪朝不許可」「対北朝鮮新規投資の不許可」「対北朝鮮支援事業」の保留などをが定めた。