「韓国籍を与えられた」脱北女性が北朝鮮に再度入国するために

韓国に定着している脱北者の情報を集めて北朝鮮に提供しようとした疑いで40代の脱北女性が、懲役2年の判決を受けた。

女性は、2011年にラオスとタイを経由して韓国に入国。しかし、再度北朝鮮に入国するために、翌年8月に中国瀋陽の北朝鮮領事館と電話で連絡していた。

北朝鮮領事館と接触する過程で、脱北者の悲惨な実情と脱北ブローカーの北朝鮮連絡ラインを調査しろとの??指示を領事館から受けて、韓国内に定着している脱北者20人余りの個人情報などを携帯電話で収集した。

その後、偽造旅券で再度北朝鮮へ入国しようとしたが、心境が変わって2013年に自首。

法廷では、「病気の治療のため中国の親戚の家にいた。韓国へ行けば病気も治療できるというブローカーの誘いに乗り、誤った選択をしてここまで来てしまった。なぜ、韓国政府は、勝手に私に国籍を与えて故郷(北朝鮮)に帰られないようにしたのか。なぜ、私の人生をだめにしたのか」と訴えた。

裁判所は「今回の犯行が北朝鮮にいる家族の安否を心配しての犯行だった点や、収集した情報が、実際には北朝鮮に送られていない点、そして自首した点などを考慮した。また南北分断の現実の中でどうすることも出来ず、もどかしい思いだった被告人の状況なども考慮に入れた」と判決理由を述べた。

検察は、先月の結審公判で、懲役4年を求刑していた。