北朝鮮の労働新聞は1日、「主体革命偉業の新しい時代を展開する新人民の偉大な指導者」というタイトルで、金正日総書記の写真11枚を掲載した。
3日の労働新聞では、2面に「祖国と人民のための道に主席(金日成)と一緒におられました」というタイトルで、金正日総書記が金日成主席と共に現地指導する写真を掲載。金主席を補佐する後継者だったと宣伝する意図と見られる。
4日の労働新聞では、「偉大な金正日同志は、朝鮮労働党の永遠の総書記だ」というタイトルで、またもや金正日の党活動に関連する写真を掲載。金総書記が、労働党第3回思想イルクン(働き手)大会で講演する様子や、党中央委員会第6期第1回総会で「朝鮮労働党中央委員会政治局常務委員」に推挙されている様子の写真11枚を掲載した。
ある高位脱北者は、同紙のプロパガンダ記事に対して「金正日総書記が党活動で完璧な指導力を持ち、朝鮮労働党を指導する総書記としての地位と役割を担ったことをアピールする狙いがある」と述べた。
金総書記三周忌が10日後に迫っているが、今後は「先軍政治」や「軍部隊視察活動の様子を写した写真」「経済、社会、文化」の分野で現地指導する写真を追悼雰囲気作りのために掲載する可能性もある。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面この間、写真が掲載されていることについて、先述の高位脱北者は「哀悼期間が宣言されていないうちから写真が掲載されるのは非常に異例だ。金正恩第一書記は、指導者としての政治的資質が不足しているので、金総書記の業績を掲げながら雰囲気作りをしようとしている。しかし、住民は無関心だろう。寒さも厳しくなっており、動員行事が静かに終わってほしいと思っている」と述べた。