人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

脱北ピアニストキム・チョルンさんが6日、アメリカの外交のメッカでリサイタルを開いた。

7日のラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、キムさんはショパンの「夜想曲」、北朝鮮の作曲家であるリ・ミョンサンの「歓喜の歌」、また自ら編曲した「アリランソナタ」を披露した。

特に、この場にはキムさんを招待した国務省のドブリアンスキー国際問題担当次官、クレイマ民主・人権・労働副次官補、アビジュ亜・太担当副次官補など、米国務省の高官が出席し、歓迎したという。

 ドブリアンスキーはお祝いの言葉として「キムさんのような脱北芸術家たちは、北朝鮮政権に向って表現の自由を唱える力と勇気を持っている人である。今日、キムさんがこの場にいるのは音楽、美術、文化が北朝鮮の独裁体制に異議を突きつける重要な役割であることを深く感じた」と述べた。

アメリカ北朝鮮人権委員会のチャック・ダウンス事務総長は、同放送とのインタビューで、「北朝鮮で禁じられたジャズを演奏したことで処罰を受けたキム・チョルンさんがワシントンに来て、自分の好きな音楽を思い切って演奏できるということに感激した」と感想を述べた。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

一方、キムさんは同放送を通じて、「北朝鮮でピアノを勉強していた時は表現の自由がなかった。制限が多すぎた。自分だけがそう感じていると思って、表現の自由のために脱出したが、韓国や世界を見て北朝鮮には私のような人が多いのかもしれない、それを国際社会に知らせようと決心した」と話した。

キムさんはリサイタルの後、スケジュールの関係で出席できなかったコンドリーサ・ライス国務省長官と面談した。また、8日にはボストン大学で演奏会があるという。

キムさんは平壌市の党幹部の息子として生まれ、8歳に北朝鮮最高の名門である平壌音楽・舞踊台に入学、ピアノ科を首席で卒業し、ロシアのチャイコフスキー国立音楽院を卒業した。平壌国立オーケストラの首席ピアニストとして活動し、北朝鮮一の芸術コンテストである「2.16芸術賞・全国個人競演」のピアノ部門で1位、チャイコフスキーピアノコンクールで2位に入賞するなど、才能と将来を認められたピアニストだった。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

しかし、ロシア留学の時、北朝鮮では禁じられている20世紀現代音楽やリチャード・クレイダーマンのジャズに出会い、音楽の自由を求めて2001年に脱北、2年間の中国滞在の末、2003年に韓国にたどりついた。