今回、ブログを開設することになりましたデイリーNK東京支局長の高英起(こう・よんぎ)です。今まで、ツイッター(@dailynkjapan)やフェイスブックなどで情報発信をしていましたが、改めてブログを通じて駄文を書き連ねたいと思っております。

名付けて「高英起の無慈悲なブログ」

「無慈悲」とは、北朝鮮が公式メディアなどでよく使用する表現です。昨年の3月頃からはじまった北朝鮮による戦争騒動の最中、北朝鮮の公式メディアは「無慈悲な鉄槌」「無慈悲な報復打撃」「無慈悲な電撃作戦」などのエキサイティングな表現を連発し、ネットを賑わしました。この影響からか、人気ボクシングマンガなどでも「無慈悲な右(ストレート)が炸裂か?!」というように、市民権を得た表現になっているようです。

金正恩体制に敬意を表しながらも、馬鹿馬鹿しい北朝鮮の表現を揶揄する意味を込めて、あえて本ブログのタイトルにしました。 おもに北朝鮮を取り巻く話題が中心になりますが、それ以外の話題についても、随時アップしていく予定ですので、何とぞよろしくお願いします。

4月15日は太陽節

本ブログは4月15日からだが、勘の鋭い方ならお察しの通り「太陽節」を祝して本日を開始日にした。北朝鮮についてあまり知識がない方のために説明すると、北朝鮮の建国の父である金日成の生誕記念日(4月15日)は「太陽節」といわれ「民族最大の慶事」とされている。そして、北朝鮮国内では、ありとあらゆるお祝い行事が開催されている。

ちなみに、金日成が生まれたのは1912年の4月15日で、あのタイタニック号が沈んだ日だ。北朝鮮の一部では金日成の神格化の過程で「西洋で太陽(=タイタニック号)が沈んだ時に、東洋では太陽(=金日成)が昇った」とまことしやかに伝えられている。今から102年前、歴史に残る大惨事が起きた日に、歴史に残る独裁者(金日成)がこの世に生を受けたというのは、なんとも皮肉な話しだ。

高英起(コウ・ヨンギ)

>>連載「高英起の無慈悲な編集長日誌」一覧

1966年、大阪生まれの在日コリアン2世。北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。北朝鮮問題を中心にフリージャーナリストとして週刊誌などで取材活動を続けながら、テレビやラジオのコメンテーターも務める。主な著作に 『脱北者が明かす北朝鮮』 『北朝鮮ポップスの世界』 (共著) 、 『金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔』 『コチェビよ、脱北の河を渡れ ―中朝国境滞在記―』 など。

脱北者が明かす北朝鮮 (別冊宝島 2516) 北朝鮮ポップスの世界 金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔 (宝島社新書) コチェビよ、脱北の河を渡れ―中朝国境滞在記