中国が北朝鮮と隣接鴨緑江と豆満江沿線の警備を強化している。デイリーNKの内部情報筋によると、豆満江流域に中国側に鉄条網に加え監視カメラまで設置し昼夜を分かたず警戒している。それで北朝鮮住民の脱北はより難しくなっている。

国境警備強化で密輸萎縮

両江道(リャンガンド)の内部情報筋は国境の雰囲気を次のように伝えてきた。

「中国の国境警備が以前より厳しくなって北朝鮮の住民が川を渡ることは非常に難しくなった」

「豆満江沿いの主な渡河地点には中国国境警備の兵士がいて、北朝鮮の動向をうかがっている」

「夜になると軍用バイクとパトカーが川沿い周辺を回ってパトロールをしている」

「先月までは鉄条網ばかりで人の姿はほとんど見えなかったのに、今は国境警備の兵士が現れるようになり、『非常警戒令』が出たのではないかという噂が立っている」

「中国の国境警備強化に伴い、中国への金属と漢方薬材の密輸ルートが萎縮している」

また、密輸を秘密裏に手助けしている北朝鮮の国境警備隊員は「中国の状況が良くないので、今はおとなしくした方がいいだろう」と戒めたとのことだ。

北朝鮮産の薬物で頭を抱える中国

咸鏡北道(ハムギョンブクト)咸興(ハムン)と清津(チョンジン)などで違法に製造されている覚せい剤やアヘンのほとんどは、国境地域を通じて密輸されて中国に入る。薬物は北朝鮮で取引するよりも中国に輸出した方が2倍稼げるので密輸が後を絶たない。

中国公安当局が国境地域警備を強化したのは、豆満江の水が減る渇水期に不法越境はもちろん、密輸者によって中国に持ち込まれる北朝鮮産麻薬を遮断するための対応策であると解釈される。中国は「麻薬との戦争」を宣言するほど薬物を深刻な社会問題として認識している。

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