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北朝鮮の内部では、今年の食糧生産量の期待値をはるかに上回る豊作になるだろうという展望が出ている。

北朝鮮の協同農場で米やトウモロコシを買い、市場に供給している流通業者や糧政事業所の関係者たちが、穀類の生産量が去年よりも随分増加して、秋の収穫が終わる11月中旬以後、食糧危機がある程度解消されると予想しているという。市場の米の価格も安定の動きが見られるはずだという展望まで出ている。

30日、中国の沈陽で会った中朝貿易業者は、“朝鮮の米の卸売商が、今年の食糧生産量は去年と比べて大きく向上すると予想している”と言い、“今年は大きな自然災害がなく、農場の田や畑の農業がよくできて、去年の生産よりもずっと増えそうだ”と語った。

これについて北朝鮮内部の消息筋は、“朝鮮の食糧の状況について、卸売商ほど詳しい人はいない”と言い、“貿易業者が収穫が近付いて、道ごとに農場を見たが、トウモロコシの大きさ(実)や稲の実りの状態がとてもよいと言っている”と伝えた。

また、“秋が感じられるようになった黄海南道のシンチョン郡では、米が町歩当り(1町歩=9917?) 3トン以上出ている”と付け足した。

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更に、“今年の農業が無事に終わり、秋が過ぎれば市場の米の価格も下がると思う。トウモロコシの価格はこれより早く、10月中旬には1キロ1000ウォンまで下がりそうだ”と述べ、“朝鮮の人の暮らしも、今年よりは楽になるのではないだろうか”と話した。

今年の収穫期が過ぎれば、食糧の価格は上昇以前の水準に完全に回復するだろうと予想されている。北朝鮮の市場では、米の価格が現在2200ウォン、トウモロコシは1300ウォンだという。

別の内部消息筋が、平壌市00区域の糧政事業所の関係者を通じて確認した事実もこれと同じだ。

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この関係者は、“平壌市の農場や個人の耕作地でも、去年よりよくできている。大水(水害)が来なくて天気も良く、穀類が丈夫だ。上でも‘秋に備えて油を確保しなさい’、‘生産の過程で穀類の流失が最小になるようにしなさい’という指示を下し、随分神経を使う”と伝えた。

更に、“農業(科学院)の研究者たちも、慈江道や両江道に大水の被害があったが、全体に及ぶ影響はわずかで、今年は単位当り穀類の生産量も非常によいと言っている。肥料の支援が予定の時期になくて苦労したが、大きな困難はない”と語った。

9月末現在、北朝鮮では黄海道と平安南道をはじめとし、収穫が本格的に始まった。道の党委員会の宣伝扇動部では、幹部たちが直接農場に出て、適期の収穫を督励する‘田畑の集中政治事業’を実施しているという。