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北朝鮮当局は、「反体制ビラ」の印刷を未然に防ぐため、コンピュータや印刷機所有の届け出を義務化している。国家安全保衛部は、工場や労働党の機関が所有している印刷機を把握しているのだ。コンピュータで写真を出力する写真館も司法機関の厳重な監視下にある。

こういったリスクがあるため出版量は少なくならざるをえない。だから、販売ではなく有料で貸し出す、つまり「レンタルビジネス」が成り立つのだ。

大学生の間で人気

「日本の小説のレンタル料は、1時間で3,000ウォン。この値段は、北朝鮮の本(1日1,000ウォン)や世界名作全集(1日3,000ウォン)よりも高い」

「お互い監視する北朝鮮では友達すら信用できない。そんな自国の社会構造を理解するために探偵小説を読もうとする。日本の小説のほとんどが連続殺人犯を追うミステリー小説だ」(先述の情報筋)

保衛部の取り締まりを避けるため、学生たちの本のカバーには「生活総和(自己批判)」や北朝鮮の小説タイトルが書かれたりする。本当のタイトルを知っているのは翻訳した学生本人だけだ。レンタルする学生たちはただ単に「日本の本」と呼ぶ。

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概ね、スリリングな日本の小説に夢中になっているようだ。以下のような感想を述べている。