北朝鮮がエボラ出血熱の流入を防ぐために入国した外国人を21日間隔離する措置を先月末から取っている。その一方で、投資誘致のために中国の貿易業者のうち大口の業者に限って入国を許可している。

不満の声に押されて隔離措置緩和

この件に関して中国在住のデイリーNK対北朝鮮情報筋は状況を次のように伝えてきた。

「中国の貿易業者たちはなんでそんなに長く閉じ込められなければならないのかと反発している」

「隔離しておいてホテルの宿泊費と検査費を請求するなんて新手の詐欺ではないかと不満の声が上がっている」

そこで北朝鮮は隔離措置を徐々に緩和し始めた。その一つが大口の業者を隔離対象が除外することだ。

前述の情報筋は最近の状況について説明した。

「貿易業者は入国しても隔離しないそうだ」

「中国政府発行の衛生証明書持参の上、北朝鮮で検査を受ければ隔離されない」

「長期間隔離された上に検査まで受けさせられることを不満に思っていた商人たちの中にはこの話に興味を示す人もいる」

「しかし、北朝鮮のことだから前言を翻すかもしれないので疑ってかかっている」

信用を失う北朝鮮経済

実際の運用状況について情報筋は次のように説明した。

「最近北朝鮮に行ってきた中国の貿易会社社長の話では、秘書はもちろん運転手も同行させるなと要求された」

「入国審査場を出ると北朝鮮の準備した車両と運転手が待っていた、感染検査を再度行うなどピリピリした雰囲気だったそうだ」

「大口の業者でなければ当面の北朝鮮行きは無理という雰囲気が広がっている」

「海産物、衣類の貿易をやっている国境地帯の中小企業関係者の行き来はほぼ途絶えている」

「訪中することになっていた北朝鮮の企業所の社長は何の連絡もなしに訪中をキャンセルした」

「このような状況が続くと対北朝鮮貿易の認識がますます悪くなるだろう」