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大学のキャンパスといえば、学生運動をする左派の学生たちが主導する急進的な理念と、イズム、主張が飛び交う場と思われがちだが、いつからか「北朝鮮の人権」を唱える大学生団体が徐々にでき、変化の兆しが見え始めている。

その変化の中心には大学社会で北朝鮮人権運動の先頭に立っている「北朝鮮人権青年連帯(学生連帯)」がある。脱北孤児の問題を主要なスローガンにした「2008年北朝鮮における人権のための国民キャンペーン」が22日から5日間行われる。イベントの一つである大学生国際会議(26日)を準備している学生連帯のユン・ジュヨン代表にソウルの新村で会った。

北朝鮮人権運動の不毛の地に近かった大学社会で新鮮な風を吹き入れているユン代表は、「大学生の60%が北朝鮮の人権問題について知っているが、何をすればいいのかわからないため、具体的な行動に移せないのが現状です。脱北孤児の問題は大学生が具体的な行動を起こせるきっかけになれる事案だと思います」と自信を見せた。
まだ脱北孤児の多くが韓国に来ていないが、彼らのために大学生ボランティアとリンクできれば、積極的な活動が展開できると思われる。今回の大会を通じて北朝鮮のつらい現状が脱北孤児という2世、3世にまで続くという深刻さを知らせるという。

第3国で保護も受けていない孤児の話をインターネットや大学で宣伝をし、彼らが安全に韓国に入国できることを手伝うために、まず募金活動から始めるという。入国以後にも彼らに学習指導などのボランティア活動を続ける予定という。

現在大学生の北朝鮮に対する理解について、ユン代表は、「過去、北朝鮮に対する情報が遮断されていた状態で、先輩たちは親北及び反北という二分法的な捉え方をしていましたが、今の大学社会は合理的な考え方が主流です。北朝鮮問題もそうした視点から見ています」と説明した。

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しかし、学生団体で実施したアンケートの結果によると、まだ大学生の80%が北朝鮮の人権問題が金正日の独裁によるものだとは知らないという。こうした結果を見て、ユン代表は北朝鮮の人権問題を広く知らせるためにさらに活発な活動を行うという。

これまで、北朝鮮出身の脱北大学生や日本、アメリカ、韓国の大学生らが国際会議を通じて北朝鮮の人権問題を共有してきたが、これからはヨーロッパの国々やアジア諸国の大学生たちと一緒に大学生の観点で模擬国連大会を行う計画だ。そして、北朝鮮問題とともにミャンマーなど第3世界の人権問題も一緒に扱う予定である。

北朝鮮人権青年学生連帯は、2005年に開かれたソウル北朝鮮人権大学生国際大会をきっかけに、キャンパスで北朝鮮の人権について活動をしてきた。これまで北朝鮮人権大学生模擬国会、北朝鮮人権大学生フェスティバル、大学リレーフォーラムなどを通じて地道に活動を続けてきた。