9・9節以後、外部では‘偉大な首領様’の身に異変が起きたという情報で騒がれているが、北朝鮮の内部は静かです。
北朝鮮の住民に何の反応も見られない理由は非常に簡単です。情報が統制されているからです。
外では大変なことが起きたと叫んでも、門を閉めて耳を塞いでいては、聞くこともできません。住民は知っていても、‘将軍様の病気’について話すこともできません。ただ、普段のように忠誠な住民を装っているだけです。
新義州の消息筋は、中国に出入りする人以外は、最近金正日の病状が深刻になったという消息についてよく知らないと言っています。けれども、新義州の後列事業(検閲の後続措置に対する点検事業)が終われば、ある程度統制が緩み、住民もだんだんこの知らせについて聞くようになるだろうと予想しました。
中国から見た中朝国境の様子も大きな変化はありません。以前は北朝鮮軍の警備隊の軍人が、監視警戒所の外をぶらつく姿もよく見られましたが、現在は警戒所の中で身動きもしていないようです。警備兵が集団でどこかに忙しく移動する姿も見えます。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面一方、穀物はすくすくと育っています。5月に田植えをした田んぼが、黄色く色づいてきました。秋の収穫は11月頃になりそうです。
とうもろこしは収穫が近付いています。けれども、国境の鉄条網の左側にある朝鮮のとうもろこしと右側にある中国のとうもろこしは、大人と子供ほど高さの差があります。朝鮮のとうもろこしは中国のとうもろこしの半分程度です。今、北朝鮮の住民は将軍様の病状よりも、今年の収穫高に対する関心の方が高いようです。