10年以上、北朝鮮人権運動の国際的な公論化のために先頭に立って活動してきたアメリカのスザンナ・ショルティディフェンスフォーラム会長が、ソウル平和賞の受賞者に選定された。
ソウル平和賞文化財団(理事長イ・チョルスン)が3日、ソウルの韓国プレスセンターで最終審査委員会を開き、ショルティ会長を第9回ソウル平和賞の受賞者に選定したと発表した。
イ・チョルスン審査委員長は、“全世界から推薦された数多くの候補者を対象に、客観的で厳正な審査を行い、世界的な人権活動家であり、脱北者と西サハラの難民のために努力してきたショルティ女史を受賞者に決定した”と明らかにした。
1996年から北朝鮮の人権改善のために活動してきたショルティ会長は、1994年にアメリカ上院の外交委員会東アジア・太平洋小委員会で、北朝鮮の政治犯収容所に対する聴聞会が開かれるのに寄与し、その後もアメリカ議会内で北朝鮮の人権問題について知らせるために積極的な活動を展開してきた。
2003年には北朝鮮民主化委員会の黄長ヨプ委員長(元北朝鮮労働党書記)のアメリカ議会での証言を成功させ、2004年にはアメリカの北朝鮮人権法の通過のために、多角的な活動を行った。2006年からは毎年ワシントンで‘北朝鮮自由週間’の行事を主催するなど、全世界で北朝鮮の人権問題が公論化されるきっかけを作った。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面受賞の知らせを聞いたショルティ会長は、“北朝鮮脱出難民のための行動に対し、このように大きく立派な賞をいただくことになり嬉しい”と述べ、“北朝鮮の難民と人権、そして難民に対してできる最大の行動をとることがこの時代の良心”と感想を語ったと財団は伝えた。
財団は、国内各界の人士15人からなる審査委員会で、全世界から推薦された前・現職の国家元首級の人士や有名な政治家、財界、学界、平和活動家、人権・救援団体などの候補者に対する審議を行っている。
第9回ソウル平和賞の授賞式は、10月7日にソウルの新羅ホテルで開かれる。隔年制で授賞されるソウル平和賞は、1990年にサマランチIOC委員長が第1回目の受賞者に選ばれ、コフィ・アナン前国連事務総長、バーツラフ・ハベル前チェコ大統領、バングラデシュの貧困撲滅活動家、ムハマド・ユヌス博士などが受賞している。