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26日、北朝鮮外務省が寧辺の核施設の不能化措置の中断を宣言した。

北朝鮮外務省は“アメリカが6カ国協議10.3合意の履行を拒否したことで、朝鮮半島の核問題の解決に厳重な難関が生じた”と述べ、“10.3合意によって進行中だった我々の核施設の無力化(不能化)作業を直ちに中断することにした”と発表した。寧辺の核施設を原状復帰する措置を考慮するという話も付け足した。5年間進んでいた6カ国協議が重大な危機に直面した。

アメリカは22日にニューヨークで行われた米朝両者会談で、‘完全かつ正確な’核検証のための計画を盛り込んだ方案を北朝鮮側に提示したと伝わった。もちろん、アメリカが提示した検証方案はアメリカのソン・キム特使が北京を訪問して、中国と事前協議を行って調整したものだという。6カ国協議の当事国は、アメリカが提示した検証の履行計画方案に対する北朝鮮側の立場が、8月末か9月初めには出ると予想し、北朝鮮の回答を待っていたところだった。北朝鮮は結局、不能化措置を中断して核施設の原状復帰を検討すると発表し、周辺国の期待に水を差した。

北朝鮮は”アメリカが北朝鮮をテロ支援国リストから削除せず、10.3合意を違反したのが不能化作業を中断した理由”と明らかにしたが、率直な回答とは思えない。アメリカは6月に北朝鮮が核の錐随曹??oした時、対北テロ支援国指濶?怩フ手続きに取り掛かった。ただ、アメリカは対北テロ支援国解除の手続きを完了するためには、北朝鮮と核検証の履行計画に合意しなければならないと考え、当事国と核検証の方案を論議してきた。北朝鮮もアメリカが提示した核検証の履行計画書を素直に受け入れて検討に乗り出した。‘核検証計画合意後のテロ支援国解除案’を事実上受け入れたのだ。

問題は、アメリカの気難しい検証履行計画を、北朝鮮が受け入れるのは困難だったと思われる点だ。アメリカは完全かつ正確な検証のために、‘サンプルの採取’、‘抜き打ち訪問’、‘未申告の施設に対する国際的検証基準の適用’などを計画書に盛り込んで提案したという。

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北朝鮮が核施設の不能化措置の中断を宣言したのは、まずアメリカが提示した検証履行計画書を受け入れることができないという意思表示である。アメリカの提案を北朝鮮の口に合うように変えるという戦術的措置なのか、それとも最初から5年間行ってきた6カ国協議の興をさまそうとしているのかはまだわからない。明らかなことは、足踏みしていた核交渉が峠を迎えたということだ。

重要なことは、北朝鮮の不能化措置の中断に6カ国協議の当事国が‘どのように対応するのか’ということだ。北朝鮮の口に合う緩い検証案をまた作るのか、それとも北朝鮮が確実な核検証案を受け入れざるを得ないように強制するのか? 2つの案のうち1つを選択しなければならない。北朝鮮の口に合う検証案が、結局アメリカなど6カ国協議の参加国が北朝鮮の核兵器保有を事実上認める案であれば、選択は1つしかない。北朝鮮が核検証案を仕方なく受け入れるようにすることだ。

それでも性急な軍事的圧迫戦術を使うことは、効率的でなく負担も多い。まず、6月にライス国務長官が言及したように、北朝鮮が核検証を受け入れない場合、国連の対北制裁を再開するというアメリカ政府の公式の方案を、時間を置いて検討しなければならないだろう。

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金正日の核戦略は’核兵器を保有した状態でアメリカと関係改善すること’だ。それが現実的に可能であるかどうかにかかわらず、目標は核保有国と認められてアメリカと関係改善もしようということである。したがって、北朝鮮の核交渉が続いたが、金正日は常にアメリカ大統領の任期末に交渉を壊してしまうパターンを繰り返してきた。アメリカが大統領の任期末に軍事オプションなど対北制裁をきちんとできないという事実を、金正日がよく知っているからでもある。

いずれにせよ、金正日政権は北朝鮮の核交渉でいつも‘時間稼ぎ’戦術を使ってきたが、時間も常に金正日政権の見方というわけではない。不安で焦ることは自力で解決できない危機に直面した金正日政権という事実を知り、対応するべきだろう。