人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

北朝鮮のあちらこちらで、金正日の65回目の誕生日を迎えて騷がれている中、最近、平壌の住民たちも厳しい生活にくたびれているという声が聞こえてくる。

平壌に住んでいるイ・ミョンソプ(仮名・69)氏は最近、中国にいる兄の助けを借りようと、咸鏡道穏城郡のナミャン区に到着した。

彼は21日、デイリーNKとの通話で、“今は平壌の人たちも生活が厳しい”と言い、”配給は与えるものの、それだけでは到底暮らすことができない”と伝えてきた。

イ氏は“平壌は地方よりも規律と統制が厳しく、ほとんど全ての男性が職場に出勤しなければならない”と言い、“代わりに家庭の主婦の大部分が総合市場や列車を利用して地方に商売をしに行って生活をしている”と伝えた。

イ氏は“平壌の人も走り(地方での卸売り商売)をしなければおかゆしか食べることができない”と言い、”幹部たちは‘
苦難の行軍’(90年代の食糧難の時期)の時よりもよい暮らしをしているが、一般の勤労者たちは言葉だけ平壌市民であって、地方と差がない”と語った。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

イさんは“食糧の配給は与えるが、1週間分を減らされるため常に不足しており、市場で不足する量を買わなければならない”と言い、“米だけではなく醤油、みそ、食用油、唐辛子(粉)、調味料、塩をはじめとする食料品と野菜は全て市場で購入する”と伝えた。

北朝鮮は配給の対象者に一ヶ月の配給量の中から1週間分の軍糧米を除外して供給している。

“アパートの暖房用石炭、オンドル石で解決”

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

平壌市の一般勤労者の一ヶ月の賃金は4000〜5000ウォンほどで、市場で1キロ当たり1100ウォンする米は4キロ買えればよい方だ。もちろん、食料品と野菜も総合市場で購買しなければならず、衣類も市場で買わなければならない。

イ氏は更に、“配給の食糧以外は全て市場で買って使う”と言い、“食料品、野菜、生活用品、衣類などを購入するのに一月10万ウォン(北朝鮮の貨幤)必要だ”と答えた。

イ氏はまた、“暖房の供給が切られてから、既に10年が過ぎた”と述べ、“アパートにオンドル石をおいて石炭でご飯を作って部屋も暖める”と言い、“冬を越すには一世帯当たり石炭2000キロを買わなければならない”と話した。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

彼は”妻と総合市場で商売をしている”と言い、“妻は総合市場の売台(屋台)で、小麦粉を売る時に、小麦粉の袋を手押車で運んでいる”と言った。

北朝鮮の一般の住民の大多数は、既に商売をしなければ生きて行けなくなったが、いわゆる’革命の首都’である平壌の住民たちでさえ、商売をしなければならない状況になった。

90年代の食糧難の時期にも、平壌の多くの市民には‘革命の首都に住んでいる’という自負心があった。地方よりも多い供給の恩恵と贈り物などで、特別な思いやりを受けていると思っていたからだ。

しかし、10年が経ち、平壌の市民としての恩恵はほとんど消え、各種の行事に集中的に動員されるなど、疲労だけが増している。

‘お父様の金正日将軍の時代’を迎えた平壌の市民も、今では’普通の住民’になりつつある。


[姜在ヒョク記者(咸興出身, 2004年入国)]