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北京オリンピックに参加した北朝鮮の選手が、禁止薬物を服用した疑いでメダルの資格が剥奪される事件が報道され、北朝鮮の内部では該当選手の処罰の問題が議論されているという。

IOCは15日、北京オリンピックに出場して銀メダルと銅メダルをとった北朝鮮の射撃選手、キム・ジョンス氏(31)のサンプルから、ベータ遮断剤(beta-blockers)の一種であるプロプラノロール陽性反応が出て、メダルを剥奪したと発表した。

IOCの発表の翌日、中国の瀋陽で記者と接触した北朝鮮の経済部門の関係者は、“中国で開かれたオリンピックで国家の恥をさらしたので、私たち(朝鮮)の雰囲気では、そのまま見逃すことはできない問題”と言い、“上(上部)も突然薬物の問題が起きたため、とても起こっているようだ”と話した。

今回の事件について金正日総書記の言及があったかという質問に対し、この関係者は“それは分からない”と言いながらも、“そうでなくても偽造紙幤やら麻薬やらと外部が共和国を中傷しようと血眼になっているのに、薬物問題を起こして悪い印象だけが増してしまった”と述べた。

また、他の北朝鮮の内部消息筋は、“外部の人は朝鮮をよく知らないが、そのように国の恥をさらせば静かに連れて行かれて何年も苦労する”と言い、“中国で消息を聞いた人の口からも、国家が厳しい処罰を下すはずだという話が大っぴらに出ている”と説明した。

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帰国したキム選手に対して、体育部門の最高意志決定機関である‘体育指導委員会’の懲戒の範囲を越え、実際に拘禁や労働鍛錬などの処罰を下す可能性も排除できないだろう。その場合、過剰な処罰など、人権侵害の議論が起こる可能性もある。

脱北者たちは1966年のワールドカップベスト8の神話の主役たちが、現地での活動が問題になって政治犯収容所で数年間強制労働に従事させられたと伝えている。また、1994年にアメリカのワールドカップに参加した北朝鮮サッカー国家代表チームが全敗して帰って来ると、金正日が烈火のごとく怒り、“数年間外国に出すな”と指示したエピソードもある。

国際的にスポーツ界では、特定の選手が禁止薬物を服用した事実が摘発された場合、既存の受賞経歴を剥奪し、一定期間国際大会への出場資格を剥奪するなど、内部懲戒が行われてきた。禁止薬物の服用だけで、該当国家で司法上の処罰が下されるのは非常に珍しいケースだ。

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今回のオリンピックメダリストの中で、初めて禁止薬物の服用で摘発されたキム・ジョンス選手は、国防体育団所属で2004年にアテネオリンピックの男子50m拳銃で銅メダルを取った北朝鮮の看板選手だ。