イギリス政府が、イギリスに難民の地位を申請した脱北者のうち、韓国国籍を取得していた脱北者に対しては、強制追放の措置を取ると明らかにした。
イギリス内務省傘下の国境庁が24日、“イギリスに難民の地位を申請した脱北者のうち、韓国を経由せずに北朝鮮から直接イギリスに来た脱北者と、偽装している人たちを見分けている”と述べ、“事実関係をより正確にするために、韓国政府に関連者の指紋照会を依頼した”と、ラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。
放送によれば、イギリス政府は韓国政府から指紋照会の情報を渡され、偽装亡命者が明らかになった場合、強制追放の措置を取る方針だ。
これに先立ち、イギリス政府は去年下半期に難民の資格を申請した脱北者が、韓国国籍を既に取得しているのか確認している。このためイギリスで難民の地位を申請した脱北者たちが取った指紋を、韓国政府が対照作業で調査し、韓国国籍の可否を確認することを要請した。
このようにイギリス政府が脱北者に対して厳しい立場を取るようになったのは、イギリスに亡命を申請した脱北者の数が、最近急増しているからだと分析される。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面実際に、RFA放送が入手したイギリス内務省の2007年4半期(10月−12月)の亡命統計資料によると、北朝鮮出身の亡命申請者は245人で、1年前に比べて13倍(1267%)近く増えたと集計された。また、北朝鮮出身の亡命申請者による、医療や住宅などの亡命者支援の申請も、1年前に比べて2倍近く増えた。
脱北者問題に関心を持ってきたデビッド・アルトン上院議員が24日、“イギリス政府の脱北者関連措置は、イギリスの全般的な移民問題に関する、国内の世論の圧力が大きかったからだろう”と語った。
イギリスにはこれまで、800人以上の脱北者が入国しており、難民の地位を既に取得したり、申請中だという。