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11日早朝に金剛山で北朝鮮軍によって撃たれた、故パク・ワンジャさんが乗り越えたと推定されるフェンスの写真を、現代アサンが13日に公開した。

写真と現代アサンの説明によれば、浜辺から32メートルほどは砂山があり、続いて長さ約70メートルの鉄製フェンスが設置されている。このフェンスと砂山が海水浴場と軍事地域の境界線の役割を果たしている。

問題は砂山の傾斜が緩く、越えるのが困難ではないということだ。そのため、今回のような事件はいつでも発生する可能性があるという指摘が出ている。遮断施設が生死を分ける境目になり得る場所で、フェンスの代わりに大人の胸の高さほどの砂山を作ったのは、あまりに危険で無神経なことではないかという指摘だ。

現代アサンは“今年、浜辺の端までフェンスを立てようとしたが、便宜上砂山を積んでその代わりにした”と明らかにして議論がわき起こっている。

毎回観光客には境界線を越えないようにと、‘何度も繰り返しお願いしていた’という現代アサンが、境界線の進入事故を事前に遮断することができるフェンスを浜辺まで拡張せず、今回の事件が発生したのではないかという非難も出ている。

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これに対して現代アサンは、“浜辺の近くは細流が交わる所で、以前フェンスを立てて数回倒れたことがあったため、確張しなかったのだろう”と明らかにした。

海辺から100メートル以上離れた散策路付近に立てられている安全標識の位置も問題になっている。‘進入できません’と書かれているこの標識は、パクさんが通り過ぎたと推定される砂山の近くには設置されていなかった。標識の文句も、危険性を充分に伝えるにはあまりにも不足しているという指摘が出ている。

現代アサンはこれについて、“安全標識は観光客が主に利用する散策路に建てるしかない”と明らかにした。だが、危険を十分に知らせるには、位置だけでなく設置する標識の数もかなり不足しているのではないだろうか。

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パク・ワンジャさん殺害事件を、当時現場付近で目撃した大学生イ・インボク(23.慶北大)さんは、“11日午前、日が昇る頃、黒い服を着た50代の女性がフェンスが張られている北の方に歩いて行くのを見た”と述べ、“この女性が登って行って5~10分ほど過ぎた後、フェンスの向こうの北側から、10秒程度の間隔で2発の銃声と‘アッ’という悲鳴が聞こえた”と、メディアとのインタビューで明らかにした。

学生は“銃声を聞いて何があったのか調べるために、フェンスの横の海岸側の砂山に登って銃声が聞こえた方向を見たら、1人の人が倒れていて、(私がいた所から)300メートルほど離れた森から軍人3人が飛び出して来て、倒れた人が生きているのかを確認しようとするかのように、足で触れたりしていた”と伝えた。

また、事故の現場について“軍用の鉄柵のようなものはなかったが、通行を制限するために設置したと思われる緑の鉄製フェンスがあった”と言い、“このフェンスは海岸(水のある所)まで張られていたわけではなく、途中で途切れており、その横には1.5メートルの高さの砂山があった”と明らかにした。

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更に、“砂山は高くはあるが、上り坂のようになっていて、フェンスを越えなくても事故の現場まで行くことができそうだった”と言い、“銃声が聞こえた後、事故の現場もその砂山の上に登って見た”と証言した。