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“北朝鮮が核兵器を使っても、ソウルに到着する前にすぐに撃退されるでしょう”
 
バーウェル・ベル在韓米軍司令官の後任として来月3日に赴任する予定であるウォルター・シャープ(Walter L.Sharp)米合同参謀本部長(56・大将)に29日、‘デイリーNK’がインタビューをした。

シャープ司令官は1996年6月から1998年10月まで、韓国で韓米連合司令官と韓米連合司令官人事参謀、米8軍所属歩兵第2師団副師団長を勤めた。アメリカの陸軍の現役の中でも代表的な‘韓国通’将軍の1人にあげられるほど、韓国をよく理解しているという評価を受けている。

この日のインタビューは、ワシントンに住む在米同胞がシャープ司令官のために開いた歓送会で行われた。

[次はウォルター・シャープ新任在韓米軍司令官とのインタビューの内容]
 
- 李明博大統領がアメリカを訪問した時、シャープ司令官に気づき、喜びを表した。

“李大統領が朝鮮戦争の参戦記念碑を訪れた時、私が制服を着ているのを見ると、横に呼んでくれた。李大統領は韓米同盟を強化しようという強い意志を持っているようだった。韓米同盟の強化は、私が在韓米軍司令官として重点的に推進しなければならないことでもある。北東アジアに位置している韓国は、戦略的に、また経済的にアメリカにとって非常に重要な同盟国だ”
 
- 在韓米軍司令官としてどのような計画があるか?
 
“30日の朝、韓国に向けて出発して、6月3日の午前に正式に司令官に就任する。在韓米軍司令官として最初の目標は、多くの人に会って傾聴することだ。韓米連合軍は力強い防衛力を持っている。今日挑発が起きても、すぐに応戦できる準備態勢になっている。アメリカと韓国には、いつ北朝鮮と戦っても勝利することができる能力があると確信する。

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二番目は、韓米同盟を強化することだ。韓国軍の防衛力は、この数年間大きく発展してきており、また今後数年間で、韓米両国は戦時作戦権の返還のために働くことになるだろう。2012年まで戦時作戦統制権が順調に返還されるようにする。

三番目は、韓国に住んでいる米軍の将兵や家族の福祉の改善だ。米軍の将兵が韓国に駐屯する任期を1年から3年に増やし、またより多くの将兵が韓国で家族と住むようにするつもりだ。韓国の人の親切さを考えると、米軍が韓国に1年しか滞在できないのは話にならない”

- ミサイル防御体系(MD)に韓国が参加することについてどのように考えているか?

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“韓国とアメリカはMDのあらゆる部分で共に働いている。韓国はアメリカの助けで、ミサイル防御体系の不足した部分を満たした。アメリカはセンサーシステムでミサイル防御まで多くの部門で韓国を支援した。北朝鮮のミサイルの射程距離と、ソウルの位置を考えると、北朝鮮のミサイルは韓国の防衛にとって大きな脅威である。アメリカは同盟として、北朝鮮のミサイルから韓国を守るために最善をつくすつもりだ”
 
- 在韓米軍の防衛費の分担問題が議論されているが。

“韓国政府が在韓米軍の防衛費をいくら分担できるのかについて議論するつもりだ。防衛費の分担にはさまざまな方法がある。これに関する議論はまだ初期段階だ”
 
- お父様が韓国戦の参戦勇士と聞いた。

“父が第48師団に服務して、韓国戦の最中である1952年4月から1953年4月まで戦った。私は1952年10月に生まれた。父親は28年間軍に服務し、私が陸軍士官学校を志願したのも、父の影響を受けたからだ。

1996年から1998年まで、2年間韓国で勤務した。最初の6ヶ月間は、当時在韓米軍司令官だったティラリー司令官の副官として勤め、その後2師団に勤務した。韓国での勤務は私の経歴の中でハイライトだったと思う”
 
- 韓国で勤務した当時のエピソードは?

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“韓国で勤務していた時、乙支フォーカスレンズの訓練などで韓国軍と一緒に働いて、韓国軍のすぐれた能力に感嘆した。シュミレーションや訓練で、韓国軍は驚くべき能力を見せてくれた。また、韓国で勤務していた時に会った韓国人も、とても暖かくて親切だった。一度ソウルで、息子と一緒に地下鉄に乗ったが、カメラを切符売り場に置いて電車に乗ったことがあった。電車を一度乗り換えた後、カメラを置いて来たことに気づいて、また出て窓口に駆け付けたが、職員が私のカメラを持って持ち主を探している姿を見た。韓国の人のこうした正直さに惚れた”
 
- 韓国の一部では、戦時作戦権の委譲に対する憂慮が出ており、再協商を要求している人もいる。

“韓国の戦時作戦権の返還は、韓米両国の大統領が確認した事項だ。李明博大統領もこれを再確認した。したがって、軍人として私の任務は戦時作戦権の委譲を推進することだ。だが、私は韓国軍が最高の水準(Top notch)を持っていると確信している。自信がある。韓国の人が憂慮しているのは、韓国軍の能力ではなく、米軍が撤兵する可能性と考えられるが、それ(在韓米軍の撤収)は全く私たちの意図ではない。また、両国の大統領が合意した結果に従って、在韓米軍の数を現在の2万8500人から更に減らすことはないだろう”
 
- 北朝鮮の軍事的脅威はどのように評価しているか?

“北朝鮮が愚かにも挑発を敢行すれば、必ず惨敗するだろう。だが、不幸にも北朝鮮軍の火力はソウルに非常に近い所に配置されている。そのため、戦争が発生すれば犠牲者が非常に多くなるだろう。したがって、戦争が起こることは望んでいない。だが、もし北朝鮮が挑発したら、圧勝する自信はある。北朝鮮軍は長い間、古い武器体系を改善できず、訓練の時間や飛行時間も十分に持つことができなかった。その結果、軍事力が非常に弱まったと思われる。

北朝鮮が核兵器を使ってもソウルに到着する前にすぐ撃退されるだろう。金正日がある日、朝起きて自分の国民に自由をあげると決心することを願うが、その可能性は低いようだ”