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北朝鮮の深刻な食糧難のため、配給の対象ではない農民800万人ほどが最大の被害を被っているという主張が出ている。

「良き友」(理事長ポプ・リュン)が26日、‘2008北朝鮮社会の動向報告会’を開き、“1990年代半ばの食糧難は咸鏡道で労働者を中心に発生したが、2008年の食糧難は穀倉地帯である黄海道から始まり、農民が最大の被害を受けている”と主張した。

更に、“黄海道で始まった食糧難は、平壌を除いた全地域に拡散している”と述べ、“穀倉地帯である黄海道が困難な理由は、去年の水害による被害と、軍糧米の生産基地であるため”と説明した。

これについて政府の当局者は、“今年の食糧難は90年代中、後期の食糧難と地域、階層別に差が見られる”と言い、“特に農民の被害が大きいと確認されている”と語った。

良き友は北朝鮮政府の食糧分配の順位の3番目である軍需工場の勤労者50万人(以下扶養家族を含む)と、4番目である一般の企業所の勤労者や教師、医師とその扶養家族など600万人が、去年と同様栄養の欠乏と餓死の危機に直面する可能性が高いと予想している。

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100万人ほどであると推算される党の中央機関と各級の党委員会所属の構成員、平壌の中心区域の住民が含まれた1番目(1日500g)と、人民武力部と国家安全保衛部、人民保安省、護衛司令部など150万人の軍事部門が含まれた2番目(500g)の人たちは、配給量は減ったが(700g→500g)栄養が欠乏した人や餓死者は発生していないと説明した。

また、去年4月に1キロ当たり800〜850ウォンで取り引きされていた米の価格が4月には300%ほど上がって2千300〜2千900ウォンを記録し、北朝鮮の住民が米と一緒に主食にしているとうもろこしも去年4月の300〜350ウォンから500%上がった1千500〜1千700ウォンで売買されていると団体は明らかにした。

良き友は“食糧難の悪化で家族の解体、コチェビの増加、伝染病の拡散、自殺、学生と労働者の無断欠席や欠勤、農民の農業放棄など社会問題が続いている”と述べ、“6月〜7月に必要な60万トンのうち、20万トンを麦やとうもろこし、小麦粉など庶民の主食中心で選定し、陸路と海路で緊急に分散支援しなければならない”と主張した。

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この日良き友は、1995〜1998年の大餓死の期間である‘苦難の行軍’の時期に脱北者を対象に、北朝鮮の死亡した住民2千991人の死因を調査した結果、29.0%である868人は餓死で、8.9%である267人は飢えによる疾病の悪化、55.8%である1千670人は肺結核とパラチフスなどの病気で死亡したことが分かったと明らかにした。

団体は更に、“食糧難が深刻だった1996年の3月~7月の北朝鮮の餓死の状況と現在の状況が似ている”と述べ、“今すぐ15~20万トンの食糧が支援されなければ、餓死者が急増するだろう”と主張した。良き友は北朝鮮の去年の食糧生産量を250万トンと推測している。

良き友は北朝鮮の去年の食糧生産量が減少した理由として、江原道と穀倉地帯である黄海道、平安南道が集中豪雨で大きな水害に襲われた事実をあげた。

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これと関連、国連食糧農業機関(FAO)は北朝鮮の昨年の穀物生産量は300万トン前後であると推算し、166万トンが不足していると考え、韓国農村振興庁は生産量が401万トンで100万〜110万トン不足していると推算した。

ポプ・リュン理事長は“深刻な食糧難で餓死者が続出しているにもかかわらず、北朝鮮政府は外部にこうした事実を隠して、助けも要請していない。韓国政府も顔をそむけている”と主張した。

更に、“北朝鮮の食糧難は第1次的に北朝鮮政府に責任がある。だが、北朝鮮政府の能力が至らなければ、飢えている住民のために私たちが乗り出さなければならない”と言い、“政府が北朝鮮の餓死の事態を知らないのであれば職務遺棄で、知りながらも支援をしなければ、これは‘正義’の国家理念に相応しくない”と批判した。

この日良き友は、北朝鮮の食糧難に関する平壌の中央党幹部や地方幹部、脱北女性の映像証言を公開した。