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食糧難のため、北朝鮮の住民の民心は穏やかでないようだ。新義州などの大都市でも、とうもろこし麺1キロで4人家族が2食を耐えるという状況に至り、工場や農場の作業班でも欠勤者が続出し、政府に対する非難の声が高まっている。

今月15日に中国に来た北朝鮮の住民Aさんは、“お腹がすいているので、みんな悪口を言っている”と言い、“総理になったキム・ヨンイルが、住民が飢えているのに市場を統制するので暮らすことができない。住民を食べさせることができなければ地位を譲らなければならないのに、地位についただけでいたらどうするのかとみんなが後ろ指を差している”と話した。

また、知り合いどうし集まれば、党や郡、保安署や保衛部の幹部の悪口が出るほどだという。現在、新義州では食糧の価格が1キロ2800ウォンまで上がり、住民たちが苦しんでいるにもかかわらず、幹部たちが行く外貨商店と食堂はいつも満員だと伝えた。

Aさんは“8日に新義州の税関の検閲所長のパク・シウォンが、釣りをしていた時に高圧線に感電して死んだ。みんなが’お腹がいっぱいで仕事がないから、釣りをして死んだのだ。お腹がすいている奴は飢え死にして、幹部たちは遊びに行って死んだら、朝鮮には人が残るだろうか’と皮肉っている”と話した。

更に、“パク・シウォンという奴は家でドルをトランクに入れて積んでいるという話が出回るほど人生を楽しんだから、怨みはないだろうと言っている”と伝えた。

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北朝鮮に住んで中朝貿易に従事している華僑のBさんは、4月から行われた新義州の検閲で、商売の品物を1ヶ月以上北朝鮮に入れることができず、“世の中がひっくり返った。穀物がなくて飢えているというのに、商売もできないようにするこの国家は正常か?”と語った。

また、“丹東の税関に、北朝鮮に入れることができなかった荷物が積まれているが、輸出のために来た国家の貨物車はがらんとしたまま行く。しかも、運送するのはりんごや梨、トマト、バナナ数箱と、女性用高級化粧品だ。それを住民たちが食べるというのか。幹部たちのお腹を満たすことばかり考えているのではないのか”と指摘した。

Bさんは興奮した口調で、“商売の荷物も入れることができないのに、鴨緑江の橋(丹東−新義州間の鉄橋)を中国に遊びに来た幹部たちの高級車がびゅんびゅんと走っている。幹部は遊びに来て、住民たちを苦しめることばかり思案しているようだ”と話した。

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丹東に来た北朝鮮の貿易関係者Cさんも、迂回的にこうした状況を認めた。Cさんは北朝鮮政府が最近の食糧難の中でも、小麦粉の輸入を部分的に統制していると明らかにした。

今回の措置は、商業省に新らしく赴任した大使出身の局長級幹部が、市場の統制の実績を上げるために、金正日に提議書を提出し、批准されてとられたものだという。国際救護団体が作ってくれたお菓子工場の運営が困難になり、小麦粉の貨物を運送して1人当り1袋程度手に入れていた鉄道労働者たちからも不満が吹き出ているという。

Cさんは“将軍様の前でよく見えるために忠誠競争をして、住民がやたらに損害を被ることもある”と、一部の幹部を迂回的に批判した。

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北朝鮮の住民Aさんの言葉が、現在の北朝鮮の住民の心情を代弁しているように思えた。Aさんは“口では‘明日のために今日を生きよう’と叫びながら、実際は‘私のお腹のために住民を踏みつけよう’というのが幹部たちの心情になった”と語った。