北朝鮮の一般の教化所の実態を初めて明らかにした本が韓国で出版された。

韓国の図書出版時代精神が在中脱北者のリ・ジュンハさんの原稿をまとめた『教化所の話』。‘教化所’は北朝鮮の一般の犯罪者が収監される所で、韓国の‘教導所’にあたる。

この本の舞台は著者が収監された‘全巨里教化所’だ。経済犯の教化所である‘第12号教化所’であり、咸鏡北道会寧市から清津に向かって約30里ほど離れた小さな農村、‘全巨里’にある。

北朝鮮の完全統制区域である‘政治犯収容所’で、人類史上最も残酷な人権蹂躪が行われているのと比べたら程度の差はあるが、‘教化所’でも世界で類がない残酷な人権侵害が見られると著者は告発している。

著者はこの本で、“韓国で34年間監獄生活をした非転向長期囚リ・インモが北朝鮮に行っていくつかの教化所を見て、‘私のような人は、このような所では34年ではなく3年も耐えることができないだろう’と中央党に報告した”と述べている。

著者は面会に来た家族に、凍え死んだ家長の遺体も見せずにすぐに火葬する場面、保衛員が頭が痛い収監者を、教化所の収監者たちに殴らせて死なせるように誘導する場面、蝿がたかって顔が真っ黒くなった病人を放置する場面などについても証言している。

リ・ジュンハ氏は咸鏡道の農村で生まれて、偶然起こった事件のため、会寧の第12号教化所に5年間服役した。出所後、社会の冷待と保安員による搾取、意図せぬ事故のため中国に脱出し、現在中国の吉林省の農村に潜伏している。

著者は本を書いた動機について、“罪を犯したという理由だけで獣のように扱われ、死んでも故郷に戻ることができずに、プルマン山の火葬場で一握りの灰になり消えなければならない多くの魂の恨みを晴らすため”と明らかにしている。

著者はまた、‘罪人の罪を合理化するのではないか’と心配し、‘逮捕されて送還された時に、この本を書いたという理由で処罰が加重されるのではないか’と非常に恐れたとも語っている。

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